オリンピックの開幕と共に真夏が急失速か? 台風の動向にも注意・警戒を
今週後半には太平洋高気圧が急失速へ
日本付近で真夏の太平洋高気圧の勢力が一時的にピークを迎えています。
よく晴れて、強烈な日差しが照り付けるため、気温が上がり、今週前半にかけては列島の広い範囲で35度以上の猛暑日となる所が多くなるでしょう。さらに内陸では体温を上回るような酷暑の所も出てきますので、梅雨明け直後、急にやってきた暑さ、熱中症には厳重な警戒が必要です。
また現在、日本の南にある台風6号は、この太平洋高気圧を避けるように西寄りに進み、ゆっくりと沖縄方面を西進したあと、大陸へ向かう可能性が大きいとみられます。
ところが今週後半、オリンピックが開幕する頃には太平洋高気圧が急失速し、23日(金)スポーツの日になると、日本付近で影も形もなくなるような予想で、その後の計算をみても、来週にかけて復活しない予想です。
時を同じくして、台風6号がいなくなった日本の南海上で、再び雲域がまとまり、台風を含む熱帯擾乱(ねったいじょうらん)の発生を見込む計算が多数を占めています。
まだどのあたりの雲域がまとまってくるのかはかなり不確実な状況ですが、種々の計算によると、上図のように25日(日)には小笠原付近を中心に、日本の南から日本の南東海上にかけてのどこかで雲域がまとまる計算(台風の可能性も?)です。
その後、この雲域(台風の可能性も?)が太平洋高気圧の弱まった日本付近に吸収されるように進んでくる計算もけっこうありますので、今後も最新の情報をお伝えしていきたいと思います。
台風6号は先島諸島で発達のピーク、最大瞬間風速60メートル
台風6号は発達しながら日本の南海上を北西に進んでいます。
今後は顕著に発達しながら西寄りに進み、予報円の真ん中を進むと、あさって21日(水)に沖縄本島の南を通過し、22日(木)から23日(金)にかけて、石垣島などの先島諸島を直撃するようにゆっくりと西進する予想です。
海水温が30度近いため、先島諸島を通過している頃に発達のピークを迎え、22日(木)午前9時には、中心気圧955hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートルに達する見込みで、この時点での速度が10キロ未満のゆっくりという予想ですから、先島諸島は長丁場の危険な暴風が吹き荒れるおそれがあります。
今後も早めの対策や避難行動をとっていただきたいと思います。
台風7号が発生
タイトル画像にある通り、きょう19日(月)午前9時、南シナ海の北部で台風7号が発生しました。
今後はゆっくりと北から西寄りに進み、大陸に上陸した後、熱帯低気圧に変わる見通しで、今のところ、日本付近への直接の影響はないとみられます。