【子どもの天才脳を育てる】幼児講師オススメ!子どものワーキングメモリーの鍛え方を一挙公開!
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回も前回に引き続き『ワーキングメモリーの鍛え方』をテーマにお話しさせていただきます。
個々の詳しい取り組みをご紹介しますが、その前にワーキングメモリーを鍛えるための鉄則を3つご説明します。
【ワーキングメモリーを鍛えるための3つの鉄則】
①難しいくらいのレベルに挑戦する
これからご紹介する取り組み全てに共通することですが、ワーキングメモリーを鍛えるために良いと言われている取り組みだとしても、本人が楽勝と思うレベルのことをやってもトレーニングにはなりません。
②周りと比べても何の意味もない
ワーキングメモリーはそれぞれのレベルで難しいと感じるものをやるのが一番ですから、「〇〇ちゃんは〇桁も覚えられるからあなたも〇桁頑張りなさい!」、「この年齢では〇桁ができるのが平均」という情報は全く気にする必要はありません。
③継続が必須
ワーキングメモリーのトレーニングは継続が必須です。
1回やったくらいではワーキングメモリーが飛躍的に強くなるわけではなく、継続をしていく中で徐々に鍛えられていくものです。
では、ここから具体的な取り組みや日頃から意識してほしいことなど、幅広くお話しさせていただきます。
かなりの量がありますが、多くの取り組みをご紹介する理由はやりやすいものを見つけていただくためと、1つの取り組みを繰り返していく中で「もうこれは楽勝!にクリアできる!」という状況になったときに他の取り組みを行うことで、またワーキングメモリーを鍛える機会を作れるようにするためです。
決して全部やらないと意味がないということではありませんので、ご家庭やお子さんに合ったものを取り組んでみてください。
以下の3つのカテゴリに分けてご紹介します。
- 幼児期の取り組み
- 大人も子どももできる取り組み
- 日常生活で意識する取り組み
【1.幼児期の取り組み】
①いないいないばぁ
これは赤ちゃんと遊ぶ定番ですが『一度見た物事を頭の中に保管して、期待して待つ』というワーキングメモリーの立派なトレーニングです。
- 親の手でいないいないばぁをする
- 子どもの顔にタオルを軽くかぶせてする
- 親がカーテンに隠れたり、壁から出てきたりする
年齢に合わせて様々なバリエーションでやってあげてください。
赤ちゃんはまだ見えないものは頭の中から消えてしまいますが、繰り返していくことで徐々に長くその記憶を留めておけるようになっていきます。
②おもちゃ隠し
まずは好きなおもちゃを一度赤ちゃんに見せて、それを赤ちゃんの目の前でタオルなどで隠します。
そしてそれを赤ちゃんが探して自分でタオルを取るという遊びです。
③どっち遊び
赤ちゃんが指差しなどができる年齢になったら、何か小さいものを1つ見せて、それを片手で握り、両手のどちらに入っているかを指差しさせます。
最初はじっくり見せ、慣れてきたら徐々に見せる時間を短くしていきましょう。
④かくれんぼ
1歳くらいは家の中で簡単なかくれんぼをしましょう。
お子さんと一緒にいるときに、ママがわかりやすいところに隠れて「どーこだ?」といって探してもらいましょう。
いたはずのパパママがいなくなるというときに頭の中にはパパやママの情報が保存され、それがワーキングメモリーのトレーニングにつながっていきます。
⑤お片付け
これはしつけの一環でもありますが、片付けるということは、元の場所を覚えておき、その情報を使って作業をするというトレーニングになります。
⑥お絵かきやちぎり絵
最初に何を描くのかを決めてから作品を作り始めることで、それを想像しながらの作業になります。
⑦鬼ごっこ
鬼ごっこは誰が鬼なのかを覚えておかなくてはいけないので、ワーキングメモリーを使う遊びです。
⑧絵本の読み聞かせ
幼児期は、気に入った絵本を何度も読んで欲しいとせがむことがあると思います。
同じ本を繰り返し読んでもらうことで、頭の中にお話しや絵が記憶されていき、ワーキングメモリーを鍛えていくことができます。
絵本はワーキングメモリーを鍛えるだけではなく、あらゆる子どもの成長にとって効果的な取り組みなので、進んで取り入れてほしいなと思います。
【2.大人も子どももできる取り組み】
①神経衰弱
神経衰弱はまさにワーキングメモリーをトレーニングするのにうってつけの遊びです。
前にどこがめくられていて何のカードだったのかを、一時記憶し続けて処理していく良い練習です。
②楽器遊び
例えばピアノの練習であれば、どの鍵盤がどの音かを記憶しておかなくてはいけません。
耳からの情報と目からの情報を同時に処理するかなり高度な訓練ですので、小さい頃から楽器遊びなどをやり、大人になってもピアノなどの繊細な楽器に触れていくことはワーキングメモリーを鍛えるには効果的です。
③数字を覚えて足し算
例えば「4・2・5・8!今の数字を全て足し算して!」といった形です。
できるようになったら数字の桁数を徐々に増やしていって、難しいレベルに挑戦していきましょう。
④単語を反対から読む
お題にした文字を反対から読んでみましょう。
「子育て」であれば「てだそこ」といった形です。
言葉を覚えておき、それを頭の中で処理するトレーニングです。
⑤頭とりゲーム
しりとりの反対で、前の人が言った単語の頭の文字で終わる単語を探すゲームです。
「育児」という単語であれば、「い」で終わる単語を探します。
「育児」→「貝」、次は「か」で終わる単語を探すので「スイカ」というような感じです。
もちろん普通のしりとりも相手が言った単語を覚えておく必要がありますが、頭とりゲームはさらに難易度が上がります。
⑥後出しジャンケン
先に相手がジャンケンの手を出し「負けて」「勝って」「あいこ」のどれかを指定して、その指示に従い自分の手を出します。
相手がグーを出して「勝って!」と言われたらパーを出すということですね。
頭の中で瞬時に情報を記憶して処理をする良いトレーニングです。
⑦有酸素運動
有酸素運動はワーキングメモリーに限らず、最高の脳トレと言われます。
脳を鍛えたいからといって、家の中で脳トレ遊びのようなことばかりやるのではなく、体を動かすことを忘れないようにしましょう。
⑧積み木を一度見て、それを覚えて同じように置く
親が形を作った積み木を一度お子さんに見せて、それをタオルなどで隠し、それと同じ形をお子さんに作ってもらいましょう。
⑨迷路を頭でゴールまで考えてから書く
そのまま遊ぶだけより、先に頭の中でゴールまで辿り、それから鉛筆や指でもう一度ゴールまで進むような遊び方をすると良いトレーニングになります。
⑩高速音読
子どもも大人も、自分が読めるレベルの本を高速で音読してみましょう。
ゆっくり一文字ずつ読む読み方では意味はありませんが、高速で読むことで、ある程度の量を一度に処理して言葉にすることになります。
⑪木登り・ボルダリング
木登りやボルダリングは体を動かす運動をしながら、頭で次どうしようか、今自分はどういう状態かを考えて処理していかなくてはいけません。
このような運動と知的な作業を同時に行うことをデュアルタスクと言い、これがワーキングメモリーをグンと鍛えていきます。
【3.日常生活で意識する取り組み】
①楽しく日常会話をする
会話はそのままワーキングメモリーのトレーニングになります。
特に楽しいポジティブな会話が一番効果があると言われるので、家族が笑顔で楽しそうに会話をする時間が長いと、それだけワーキングメモリーも育ちやすいということですね。
②よく噛んで食べる
噛むという行為は脳を覚醒させる作用があり、ワーキングメモリーを鍛えるのにも良い効果があると考えられています。
直接的にワーキングメモリーを使う行為ではありせんが、意識していきたいですね。
③料理
料理はあらゆる面でワーキングメモリーがフル稼働しています。
段取りを考えたり、買い物で何を買うかを覚えていたり、レシピを確認して覚えてから作業をしたりという行為が全てワーキングメモリーを使っています。
お子さんに積極的に料理に参加させることで、ワーキングメモリーはフル稼働していきます。
ただし日頃から料理をしているお母さんやお父さんはその行為に慣れているので、ワーキングメモリーは使われづらくなっています。
大人も一緒に鍛えるのであれば、レシピを見るのは最初だけにして料理中は全く見ずに料理を作ってみるなどと言った形で、いつもよりも脳に負荷のかかるやり方をするのが良いかと思います。
④新しい経験を多くする
初めての場所に行ったり新しい遊びをしたりすることで、今までにはない新しい情報が脳に入ってきます。
その度にワーキングメモリーがたくさん活動をしますので、新しい場所での経験を多くすることも効果的なトレーニングになります。
いかがでしたでしょうか?
かなりのボリュームでしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
何か1つでも、お子さんに合うものがあれば嬉しいです。
皆さんの子育てを応援しています!