こんにちは。スイーツコンシェルジュの南森エレナです。年に一度の“ショコラの祭典”として親しまれている髙島屋のバレンタイン催事 「アムール・デュ・ショコラ」が、髙島屋各店で1月25日（水）から順次スタートします。

日本初上陸のブランドや、フードロスや環境・社会問題などにショコラでアプローチする“おいしくてサステナブルなショコラ”など様々。今回は、数ある中で注目のショコラをご紹介します。

日本初上陸！のショコラブランド

今年は、日本初上陸のショコラが2ブランド展開しています。一つ目の「ファビアン・デアル」は、2022年秋に美食の町リヨン近郊にある小さな美しい町として知られるシャーリュにブティックをオープンしたばかりのヴィーガンショコラブランド。

M.O.F.ショコラティエの元で修行した後にセバスチャン・ブイエで約10年間シェフを務めた経験を持つファビアン・デアル氏が手掛けるショコラは、乳のアレルギーがある人にも、アレルギーが無い人にも体に優しいショコラを味わってほしい、という想いが込められています。

ガナッシュと、こだわりのプラリネがファビアン・デアル氏のスペシャリテ。まるで生クリームを使っているような繊細な味わいが楽しめます。

レバノンの首都、ベイルートを拠点とするショコラブランド「La Roche（ラ・ロシェ）」が日本初上陸。ヘーゼルナッツやピスタチオ、アーモンド等をふんだんに使用してあるのが特徴です。

どれも大粒で特殊な形をしていることから食べ応えも抜群。レバノンならではのリッチな味わいを楽しめます。

今年ならでは！を意識したショコラ

続いて、髙島屋初登場の2ブランドの紹介です。「Steiner＆ Kovarik（シュタイナー＆コヴァリク）」は、チェコ・プラハ城の麓に2005年に創業したチョコレートブランドです。

プラハで親しまれているフルーツの1つであるプルーンを洋酒漬けしてダークチョコレートに練り込んだボンボンや、ココナッツを効かせたホワイトチョコレートのプラリネなど、髙島屋限定ボンボンアソートは注目です。

髙島屋初登場の「Bramardi（ブラマルディ）」は、イタリア・ピエモンテ州クーネオを拠点とするチョコレートブランド。パリでパティシエの修行をしていた序盤にジョバンニ・ブラマルディ氏が1940年に創業しました。

限定ボックスは、ピスタチオやヘーゼルナッツを使ったペーストをチョコレートでカバーしているイタリアのクネージチョコトリュフの詰合せです。

チョコレートが包まれているパッケージがかわいらしく、大粒サイズなのも魅力的です。

ショコラの名手6人による特別なショコラBOX

「スぺシャルコラボレーションBOX 2023」は、世界にその名を馳せる巨匠たちの傑作が、アムール・デュ・ショコラのためだけに結集した高島屋オリジナルのセレクションBOXです。

〈ピエール・エルメ・パリ〉、〈ジャック・ジュナン〉、〈ラ・メゾン・デュ・ショコラ〉、〈ヴァンサン・ヴァレ〉、〈イヴァン・シュヴァリエ〉、〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉の6ブランドの味が1度に味わうことができます。

フードロスや、環境・社会問題に着目したサステナブルなショコラ

フードロスや、環境・社会問題にショコラにアプローチしたサステナブルなショコラも今年の見どころポイントです。髙島屋オリジナル企画として、お茶の新しい需要創造と魅力を発信する「TeaRoom」とのコラボレートショコラです。

ウィスキーを漬け込んだ後、通常廃棄となるウィスキー樽を再利用して茶葉を漬け込み、ウィスキーの香りをつけた国産の「紅茶」。

耕作放棄茶園で本来は廃棄される木質化した茶葉だからこそ、強い焙煎に耐えることができ、コーヒーのような香りが特徴の「ほうじ茶」。

農薬を使わず自然に配慮した農法で育てた「抹茶」。

これら3種類の茶葉の内、1種類以上を使用した人気ブランドや有名パティシエが手掛けた、サステナブルなオリジナルショコラが誕生しました。

「ブルガリ イル・チョコラート」からは、国産樽熟成紅茶、有機抹茶、本来は廃棄となるはずだったほうじ茶を使用したフレーバー3種が揃う髙島屋オリジナル チョコレートが登場。

上質で優美な和紙「しらみね」のパッケージを使用しています。店頭では、2月1日（水）から発売開始です。

「モンサンクレール」が手掛けるサステナブルなショコラは、樽熟成紅茶×ガナッシュ・キャラメル・サブレ、強焙煎ほうじ茶×ガナッシュ・バタークリーム・サブレの2種を、それぞれショコラでコーティングしたチョコレート。

ガナッシュやバタークリームのやわらかい舌触り、サクサク食感のサブレなど様々な食感や茶葉の香りが楽しめるほか、1本がとても食べ応えがあり、食べた後も甘い香りの余韻に浸ることができますよ。

「トシ・ヨロイヅカ」からは、樽熟成紅茶と強焙煎ほうじ茶、それぞれの風味を生かした2種のトリュフが発売。

濃厚でしっかりした食感の次にトロッとしたチョコレートの風味が上品。口の中に広がる優しい甘さが魅力的で、何個でも食べられそうなチョコレートです。

ガーナのカカオ農家や女性の自立を支援

「マーハ チョコレート」は、日本に輸入されているカカオの大半は、地球の裏側のガーナからきていますが、ガーナのカカオ農家の多くは、自分が生産したチョコを食べたことがないという実情を知り、田口愛氏がガーナで立ち上げたチョコレートブランド。

手掛けるチョコレートは、自身で生産したカカオから製造しており、売上金の一部は、カカオ農家の自立支援や環境保全、女性の雇用創出など、ガーナでの活動に還元。

チョコレートに散りばめられている華やかなエディブルフラワーは、省エネルギー、省水で栽培し、農薬不使用のエディブルフラワー専門店「エディブルガーデン」の花を使用しています。花束を贈るように、大切な方や親しい方へのギフトにもおすすめです。

気になるチョコレートはありましたか。店舗によって販売期間や一部取り扱い商品が異なります。ぜひチェックしてみてくださいね。