台風シーズン続く 今週末は防災について家族で話し合いましょう
台風12号は24日午後3時に関東の東海上で温帯低気圧に
温帯低気圧と聞くと、安心する方がほとんどだと思いますが、油断は禁物です。台風よりもスケールが大きくなるので、強風の吹く範囲が広がることがよくあります。あす25日から26日にかけては北日本の太平洋側で風が強まり、瞬間的には35メートルの暴風となるおそれがあります。関東も千葉や茨城の沿岸で風の強い状態が続く予想です。暴風やうねりを伴った高波に警戒・注意してください。また、三陸沖を進む温帯低気圧と別の低気圧の影響で北日本の太平洋側では25日にかけて大雨にも注意が必要です。
ところで今回の12号は当初の予想より陸地から離れて通り、予報が変わるごとにどんどん東よりに進むコースとなりました。この原因は大きく二つ。一つ目は偏西風が予想より南下したこと。二つ目は東の太平洋高気圧が予想より西に退いたためです。精度がよくなった台風予報ですが、太平洋高気圧の動向は台風が近くにあると予測が難しいとされています。ただ、離れて通過したおかげで、広範囲に大雨にはなりませんでした。
さて、もうすぐ10月、今年の台風はもう終わりなのか?答えは10月中旬までは台風シーズン
タイトル画像を見ると、台風の発生工場であるフィリピン付近に雲があるものの、まとまる気配はなく、今のところ、台風の卵になるような雲はありません。ただ、過去の台風経路を調べると10月上旬までは、下図のように、接近、上陸する台風がいくつもあります。10月中旬になると接近、上陸する台風はかなり少なくなりますが、去年、東日本中心に大きな被害を出した台風19号は10月12日に伊豆半島に上陸し、記録的な大雨をもたらしました。
ちなみに10月下旬に発生した台風で上陸した台風は1951年以降一つもありません。
つまり、統計的にみると、10月中旬までが日本の台風シーズンといえそうです。
この週末は、今一度、家族で避難経路や避難場所、ハザードマップ、防災グッズの確認、それぞれ別の所で災害にあった場合にどうするかなど、話し合いをするのがよいかもしれません。