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【横浜市】煮干ラーメンにガリバタTKM…小田原に横浜発・煮干ブランドの新店/小田原丿貫

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

この11月、横浜の煮干ラーメンが西湘にも拡大した。濃厚な煮干ラーメンで知られる「丿貫(へちかん)」。小田原駅から徒歩7分のところにできた「小田原丿貫」を訪ねた。

最寄り駅の大雄山線緑町駅からは徒歩2分。2023年11月現在、11:00から15:00までの昼営業のみ行っている。店主は「丿貫 福富町本店」(横浜市中区)の出身だ。

2階建ての店舗は、1階部分が座席で一部吹き抜けになっている。高めと低めのカウンターがある店内は、シックな雰囲気。

初回は基本の「煮干そば」を頼みたい。季節によって限定メニューも提供しており、訪れた11月下旬には「背脂生姜煮干そば」という魅惑的なメニューも。

「煮干そばclassic」。濃厚な煮干のスープに、刻みタマネギ。これぞ「丿貫」のスタイルだ。

出された直後はピンク色のお肉。時間とともにスープの熱で、火の入った色に変わっていく。器の中央にバラの花のように置かれており、持ち上げるとなかなかの存在感。

素直な味わいの細麺で、凝縮された魚の旨みと塩味を堪能する。

スープの色はグレーにもブラウンにも見え、煮干の味がたっぷりと出ている。煮干ラーメンを食べ慣れた筆者には、濃すぎずすっきりと仕上がったスープに感じられた。

この一杯で十分満足なのだが、工夫の効いた替え玉も頼まずにはいられない。スープに入れずにそのまま食べてもおいしい、味付きの替え玉を「和え玉」と呼んで提供している。

「和え玉」の「ガリバタTKM(卵かけ麺)」。ガーリックとバターが香るなか、岩のりが和風のアクセントとして加わる。

混ぜると、黄身の鮮やかさが一層際立つ!

煮干そばの細麺とは対照的に、平打ちの麺だ。モチモチとした食感で、卵ともよく絡まる。イタリアならば、タリオリーニで作ったカルボナーラといったところか。実際のところ、一食分のパスタくらいの食べ応えがある。

ガーリックの香りを楽しみながら啜り、途中で煮干そばのスープを飲む。煮干と卵とガーリック…食べ終わるころには「この冬は風邪をひかない気がする」という妙な自信にあふれるのを感じた。

お店では今後、夜営業や店舗2階部分の活用も検討予定。最新の情報はお店のインスタグラムを。小田原での「丿貫」ブランド発展が楽しみだ。

<店舗情報>
小田原丿貫
住所:小田原市栄町3-12-10
アクセス:小田原駅から徒歩7分、伊豆箱根鉄道大雄山線緑町駅から徒歩2分
小田原丿貫 Instagram

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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