街中の至る所に置かれた自動販売機。ちょっと喉を潤したい時、いつでも手軽に買えるので便利ですよね。
今回は、ドリンクではなく、手作りの米粉シフォンケーキが買える自動販売機をご紹介します。

「米粉シフォンケーキ製造所　おさら工房」とは

湘南モノレール「西鎌倉駅」徒歩7分、江ノ電バス「西鎌倉入口」停留所下車徒歩1分。
西鎌倉並木通り沿いの閑静な住宅街、地元で親しまれているPINY西鎌倉店と和菓子店の間に設置されている自動販売機(以下、自販機)です。

2016年に梶原で工房を設立し、当初は小麦粉で作ったシフォンケーキをマルシェなどで販売を行っていたそう。
2022年9月より、自販機での販売を始めると同時に米粉を使ったシフォンケーキの製造に切り替えました。

健康志向の高まりから、近年注目されている米粉。お米を粉末状にしたものなので、グルテンフリーを実践されている方にもピッタリです。

自販機での販売がメインですが、奥の工房では製造日の13時～18時に対面販売も行っています。
作っている方の顔が見えると安心しますよね。「おさら工房」は、他にはないコミュニケーションがとれる自販機です。
インターフォンを押すと、工房の方が出てくださいました。ちょうどプレーンを補充されるとのことで、手渡しでいただくこともできましたが、せっかくなので自販機で購入したく、補充をお願いしました。

ひんやりふわふわなシフォンケーキが出てきました！

取り出し口から出すと、想像以上にふわっふわ。ひんやり冷たいシフォンケーキが出てきました。
撮影のため片手で持ちましたが、両手で大事に支えたい柔らかさです。
米粉のシフォンケーキは焼き菓子ですが、水分を多く含むため15度以下での保存が必要です。そのため冷蔵で販売しています。

ラインナップは現在12種類もあるそうです。
日替わりでフレーバーが異なり、お目当てのフレーバーの日に買いに来るというお客様も多くいらっしゃるのだとか。
日替わりなので訪れるたびに違う味に出会えますね。カレンダーはHPとInstagramにも載っています。
私が購入した日は、「レモン＆クリームチーズ」と「チーズプリン」でした。

販売中の全4種類、コンプリートしました！

相模原のコトブキ園の「恵寿卵」を使用したプレーンシフォンです。口に運ぶと濃厚な卵とバニラの香りを感じました。
気泡がきめ細かで、ふわふわなのにしっとり食感。米粉で作るとこれほどにもふんわりするとは、小麦のシフォンケーキとは明らかに違い感動します。
泡でできたプリンのような、初めて出会う美味しさです。

レモンクリームのような濃厚な味わいと、塩麹の塩味が効いたクリームチーズ。レモンとクリームチーズが合わさることで、クリーミーでコクのある味わいながらもスッキリとした後味です。
シュワシュワでジューシーな酸味がクセになります。甘さと酸味のバランスが絶妙で、これは次のお目当てに決定です。

封を開けた瞬間、スパイシーな香りが漂いました。食べるとほわっと優しい風味。
清澄白河の紅茶店「TEAPOND」の“セブンスパイスチャイ”という茶葉を使用しているそうです。
紅茶、シナモン、カルダモン、ジンジャー、フェンネルシード、クローブ、ブラックペッパー、ベイリーフの７つのスパイスが効いており、程よくスパイシーで濃厚ながら香り高い味わい。後味はミルキーな、“食べるチャイ”を楽しめます。

プレーンの部分はエダムチーズと、ほんのりレモンの効いたチーズ生地。スフレケーキを軽くしたようなしっとり食感です。
カラメル部分は濃厚なキャラメル生地になっており、味わい深く、甘さもしっかり。デザート感の高い濃厚な味わいです。
“大人のおやつ”をイメージして作られているので、夕食やお酒の後のデザートに良さそうですね。子どもが寝た後こっそりいただきたい一品です。

シフォンケーキのおいしさはもちろん、工房の方の温かみを感じる穏やかな応対に心が癒されました。
忙しくてなかなか行けない！という方は、オンラインショップをご利用ください。
“感動・ワクワク・心が躍る”、米粉のシフォンケーキをぜひご堪能ください！

＊自転車は、自販機左側に停めてください。(自販機右側はお隣宅の駐車場です。)
＊掲載時の内容です。メニューや価格、営業時間等の変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。