日本ワインの現在地〜都市型ワイナリー〜
ワインの醸造所といえば、葡萄畑の近くに比較的大きめな建物を構えてて、葡萄を収穫したらそのままワイン造りに持ち込んで、出来上がったワインを樽に寝かせてたりしてるイメージですよね。
しかし、近年では都内に醸造所を持ち、レストランやバーを併設してる『都市型ワイナリー』が増えてるというので、早速行ってきました。
都市型ワイナリー:BookRoad 葡蔵人
JR御徒町駅を降りて徒歩5分。
東京の下町にある小さなワイナリー。
昭和通りを一本入った住宅街の一角にそのワイナリーはありました。
醸造所を通して、葡萄と人とがつながって幸せになって欲しいという願いから「葡蔵人」と名付けたそうです。
1階のワイナリーでは、ワインの購入、テイスティング(おすすめ2種)ができます。
上のレストランではワイナリーで造ったワインと食事のペアリングが楽しめるそうです。
工場見学は事前予約制。
毎週末受け付けてるようですが要確認ですね。
予約の時間に伺うと醸造責任者の須合さんが案内してくれました。
とても広いとは言えない15畳ほどのワイナリーで赤ワイン、白ワイン、オレンジワイン、スパークリングと10種類以上のワインを世に送り出してます。
そこで葡萄の生産者さんたちとの細かいやりとりや醸造過程においての創意工夫などとても興味深いお話しを伺いました。
毎年葡萄の出来も違うので、その年の葡萄にあった配合にしたり、すっきりした酸を感じられるように葡萄を早摘みして発酵させたり。
Book roadのワインをすでに知ってる人にも、ワインはまだまだ知らない人にも、その楽しみ方を知って欲しいという須合さん。
売り方も近くにあるスーパーで売るのではなく、BookRoadのワインをちゃんとお客さんに伝えてもらえるお店に置くようにしてるそうです。
BookRoadのワインのエチケットはとても特徴的でそのワインに合わせて欲しい食材を絵が描かれてます。
そのボトルを手にするだけで食事のイメージが湧きますよね。
今回試飲させていただいのは3種類。
甲州スパークリング
瓶内二次発酵で造られたこのスパークリングに描かれた食材は岩手県産サバ缶『cava?』
もちろん製造会社に許可をいただいたそうです笑
キリッとした甲州でアクアパッツァ風のサバ缶にピッタリそうですね。
オレンジデラウェア
酸を際立たせるために早摘みしたデラウェアを使ったオレンジワインのエチケットは牡蠣。
軽めのミネラル感が牡蠣に合いそうです。
アジロン
すっきりした甘みを感じるアジロン。
ガッツリハンバーガーに合わせるところが斬新ですね。
1階の道路側はバルスタイルでBookRoadのほとんどのワインをグラスで飲むことが出来ます。
週末の昼下がり、上野・御徒町を散歩がてら一杯いかがですか?
日本ワインの良い点は、実際ワイン造りをしてる場所に行きやすいところ。
葡萄が栽培されてる土地に足を運んで、見て聞いて。
時期によっては収穫のお手伝いをさせてもらえることも。
その土地に行って地元の食材などと一緒に飲むワインは最高に美味しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。