これはエイプリル・フール!? 因縁あるベテラン外野手2人を交換する、トレードの噂が浮上中
ロサンゼルス・ドジャースとミルウォーキー・ブルワーズが、マット・ケンプとライアン・ブラウンの交換に動いているという。
3月31日、ThinkBlueLA.comのロン・セルベンカが、信頼できる筋からの情報として、ドジャースとブルワーズがケンプとプロスペクト数名を含むトレードを交渉中とツイートした。その直後に、今度はNBCロサンゼルスのマイケル・デュアルテが、交換にブルワーズが放出するのはブラウンだと付け加えた。
ブラウンとケンプは、2011年のナ・リーグMVP投票で1位と2位に入った。2013年の夏、薬物使用によって出場停止を科されたブラウンは、MVPを受賞したシーズンも薬物を使用していたことを認めた。それに対し、ケンプはMVPを返上すべきだとコメントした。
この2人が交換されるというのは、ひと足早いエイプリル・フールだったのか。それとも、本当のことなのか。
ドジャースがブラウンを獲得するという話は、昨年の夏にもあった。この時、交換要員にはヤシエル・プイーグの名前が出ていた(ケンプはアトランタ・ブレーブスにいた)。ドジャースは12月にブレーブスからケンプを獲得したが、このトレードは補強よりも両チームのペイロール(年俸総額)の調整を目的としていた。ケンプはプロ入りから10年以上を過ごしたドジャースへ戻ったが、開幕前に再び放出される可能性もあった。
また、先月に「大谷翔平からホームランを打った選手は、これまで日本人投手を苦手としていた」で書いたとおり、ブルワーズでは外野手がだぶついている。ブラウンは一塁へ回り、エリック・テームズと併用されている。
これらのことからすると、実際に交渉が行われていても不思議はない。
ただ、ケンプは33歳、ブラウンは34歳。全盛期はすでに過ぎている。トレードの話が本当だとしても、こちらも金銭絡みのようだ。ケンプの契約は今シーズンを含めてあと2年で終わるが、ブラウンの契約は3年残っている。2018年と2019年の年俸はケンプの方が高額だが、残り契約の総額はブラウンが上回る。