トランプ大統領と混迷の中東情勢(3)
これはそのときの署名の写真。文書に署名している写真ですが、不思議な写真ですね。だってエルサレムの地位がどうなるかというのは中東和平の核心でしょう。それをアメリカがもうイスラエルのものだと認めるから中東和平はこれで動かなくなるに決まっているじゃないですか。だからとっても重要な価値判断なのに、トランプ大統領の後には、この人一人しかいないのです。国防長官も国務長官もCIA長官も誰もいない。なんでこの人一人しかいないのかというと、みんな反対だからですよね。で後ろにいるこの背後霊は誰かというと、マイク・ペンス副大統領なのです。このペンスさんが福音派の代表者なのです、ホワイトハウスの。でトランプって、もう3回結婚しているし、不倫は数知れずでしょう(笑)。とてもキリスト教徒の鑑とは思えないじゃないですか(笑)。でも福音派がトランプを支持するのは、ペンスという福音派の代表者を副大統領にしているからです。だから国務長官も国防長官みんなしょっちゅう首が飛ぶでしょう。でもペンスさんだけ、首が転がってない。どうしてかというと福音派の票を持っているからですよね。
この記事は有料です。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバーをお申し込みください。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバー 2020年1月
税込275円(記事6本)
2020年1月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。