カーショウは「ポストシーズンに弱い大エース」のレッテルを返上したのか。今年も2本続けてホームランを…
クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)は、今年のポストシーズンで2試合に登板し、2勝を挙げている。ワイルドカード・シリーズの第2戦は、8イニングを投げて13三振を奪い、得点を与えなかった。ディビジョン・シリーズの第2戦は、6イニングで3失点(自責点3)。こちらも、クオリティ・スタートを記録した。
ただ、サンディエゴ・パドレスに対して投げた2登板目の6回表、カーショウはマニー・マチャドとエリック・ホズマーに続けてホームランを打たれた。ポストシーズンで1試合2本以上の被本塁打は、これが5年連続6度目。2者連続の被本塁打は、2017年のディビジョン・シリーズ第1戦と、リリーフとして登板した昨年のディビジョン・シリーズ第5戦に続く、3度目だ。イライアス・スポーツ・ビューローによると、ポストシーズンで2者連続ホームランを3度喫した投手は、他にいないという。
レギュラーシーズンにおいて、カーショウは通算357試合に登板している。そのうち、2本以上のホームランを打たれたのは33試合。10~11登板に1度(9.2%)の割合だ。ポストシーズンは34登板中6試合なので、5~6試合に1度(17.6%)となる。また、2者連続の被本塁打は、レギュラーシーズンもポストシーズンと同じく3度。こちらは、レギュラーシーズンが119試合に1度(0.8%)、ポストシーズンは約11試合に1度(8.8%)だ。
打たれたホームランの本数だけで、好投かそうでないかを判断することはできないが、カーショウが「ポストシーズンに弱い大エース」のレッテルを完全に返上するには、ここからの投球でドジャースをワールドチャンピオンに導く必要があるのではないだろうか。カーショウが生まれた1988年を最後に、ドジャースはワールドシリーズで優勝していない。