初優勝へ「M7」! 堀江貴文氏創設の北九州下関フェニックス、ホークス4軍にサヨナラ勝ちで勢い加速
実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が創設した北九州下関フェニックスが、ヤマエグループ九州アジアリーグ参入3季目での初優勝へマジック「7」としている。
21日の福岡ソフトバンクホークス4軍戦(筑豊緑地)はチーム打率.333を誇るフェニックスらしく乱打戦を劇的フィナーレでモノにした。序盤に5点のリードを奪うもじわじわと追い上げられ、8回表についに逆転を許してしまった。しかし、フェニックスは9回裏に相手投手の乱調につけ込み3四球で無死満塁とすると内野ゴロと重盗で同点に。なお2死二塁で途中出場していた薮怜汰外野手がレフトへサヨナラ安打を放ち9-8の打撃戦を制した。
この日終了時点での九州アジアリーグの順位表は以下のとおり。
1位・北九州下関フェニックス 64試合46勝15敗3分 勝率.754
2位・大分B-リングス 63試合39勝22敗2分 勝率.639 7・0差
3位・火の国サラマンダーズ 55試合32勝21敗2分 勝率.604 3・0差
4位・宮崎サンシャインズ 63試合7勝53敗3分 勝率.117 28.5差
※1チームあたり公式戦76試合(ソフトバンク戦、準加盟・佐賀インドネシアドリームズ戦も含む)
フェニックスの優勝マジック対象は3位・火の国サラマンダーズ。直接対決5試合を残しているが、フェニックスはその5試合に全敗しても残り7試合に全勝すれば勝率.726となる。サラマンダーズは残り21試合を全勝しても勝率.716で届かない。また、B-リングスは残り13試合(うちフェニックス戦は3試合)を全勝しても勝率は.703にしかならない。
フェニックスの松本直晃監督は「今年は先発の枚数も4人いてある程度揃っていたし、リリーフも安定していた。打撃陣も昨年までの主力が抜けて最初はどうなるかと思ったけど、みんなよく頑張ってくれました」とここまでの選手たちの頑張りを称え、「最後まで1つ1つ」と気を引き締めた。創設初年度から在籍し初代キャプテンを務め、今季は選手兼任ヘッドコーチを務める中村道太郎も「どんな感情になるのか、その時になってみないと分かりませんが、まだ試合が残っているので最後までしっかりやります」と力を込めた。
9回逆転サヨナラ、藪が決めた
【8月21日 ヤマエグループ九州アジアリーグ交流戦 筑豊緑地球場 294人】
ソフトバンク `000121130 8
北九州下関 `320100003× 9
<バッテリー>
【ソ】藤田淳、大城、長水、古川、渡邊佑、宮里、●佐藤琢――藤田悠、加藤晴
【北】川崎、上田、行木、○中村総――藤木
<本塁打>
【ソ】牧原巧11号、藤野2号、大泉7号 【北】和希5号、横山3号
※ソフトバンクの本数はチーム非公式戦、北九州下関は九州アジアリーグのもの
<スタメン>
【ソ】9オスーナ 7牧原巧 D中澤 5佐倉 3三代 2藤田悠 4藤野 8重松 6山下
【北】9中田 7横山 6平間 D和希 8吉岡 3中村道 4河野 2藤木 5漁野
<得点経過>
1回裏【北】和希が右越えの先制3ラン(北3-0ソ)
2回裏【北】相手失策と平間の犠飛(北5-0ソ)
4回表【ソ】藤野の内野ゴロの間に得点(北5-1ソ)
4回裏【北】横山の左越えソロ(北6-1ソ)
5回表【ソ】牧原巧の左越え2ラン(北6-3ソ)
6回表【ソ】藤野が左越えの会心ソロ(北6-4ソ)
7回表【ソ】佐倉の右前適時打(北6-5ソ)
8回表【ソ】山下が同点打。大泉がバックスクリーンに2ランで逆転(北6-8ソ)
9回裏【北】平間の内野ゴロの間に1点。一、三塁で、一走が牽制で挟まれた間に三走が同点の生還。2死二塁から薮が左適時打でサヨナラ勝ち(北9-8ソ)
トピックス
【北】中田航大外野手がこの日1安打を放ち、今季104安打。リーグ最多記録(23年大河・北九州下関フェニックス)に並ぶ。「今日のうちにもう1本打ちたかったです(苦笑)」
(※写真はすべて筆者撮影)