ダブル台風が終わるとともに北海道で初雪か
ダブル台風の進路予想
超大型の台風18号は、きょう11日(月)午前9時現在、中心気圧980hPa、最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートルの勢力で、フィリピンの東海上を西寄りに進んでいます。
相変わらず黄色い強風域がとてつもなく広いのが特徴で、直径1800キロ(半径900キロ)に及んでおり、沖縄がすっぽりと強風域に巻き込まれています。
けさは宮古島で25.5メートル、与那国島で25.3メートルなど、25メートル前後の最大瞬間風速を観測していますが、沖縄はあさって13日(水)頃まで、強風、高波、大雨などに注意、警戒が必要です。
一方、きのう10日(日)午前9時に発生した台風19号はしばらく西進した後、小笠原諸島の東を北上し、週末には北東に遠ざかって行く予想です。ただ西寄りに進むと小笠原諸島に接近する可能性もありますので、今後の進路にご注意下さい。なお本州付近への影響はほとんどないでしょう。
太平洋高気圧が弱まる
現在、日本の南海上から本州付近にかけて、季節外れに強く太平洋高気圧が張り出している状態です。(5880メートルの等高度線内)
このため、西日本では10月とは思えない暑さが続いており、特に熊本や鹿児島など九州では10月に入ってからも連日30度以上の真夏日が続くような異常な暑さとなっています。きょう11日も西日本を中心に真夏日が続出し、九州では真夏日の続く所が多くなりそうです。
ただ今週後半になると、ようやくこの季節外れに強かった太平洋高気圧は本州付近からは退散し、週末には日本のずっと南に退く予想です。九州の真夏日の連続記録も今週後半にはようやく終止符が打たれることでしょう。
ただそれとともに今度は一転して、北日本に強い寒気が流れ込む予想です。
北海道で初雪か
太平洋高気圧が南に退散していくのは北から強い寒気が流れこんでくるからとも言え、特に北日本は紅葉の季節から雪の季節へ移り変わる所も出てきそうです。
上図は上空1500メートル付近の寒気の予想ですが、-6度以下が平地でも雪が混じる、あるいは雪に変わるような冷たい空気で、17日(日)には北海道に流れ込んでくるでしょう。
このため、旭川や稚内などはもちろん、札幌あたりでも雪が混じって初雪となる可能性があり、すでに紅葉が最盛期となっている内陸では一気に雪化粧する所が出てくるかもしれません。
また青森あたりまで-3度のラインがかかっていますので、八甲田山麓などでも初雪が舞う可能性があります。山では積雪の所もあるでしょう。
このように、今週前半は西日本を中心に季節外れの暑さに、今週後半は北日本を中心に季節の急発進に要注意となりそうです。