10月の九州はまさに異常高温、かつて経験したことがないような連続真夏日記録が続く
熊本県内では34度まで上昇!
タイトル画像にある通り、きょう12日(火)は秋雨前線が南下して関東南岸まで下がった影響で、関東以北や北陸、山陰などは北から冷たい空気が流れ込み、前日よりも大幅に気温が低くなりました。
特に関東地方では大幅ダウンとなっており、きのう11日(月)真夏日一歩手前の29.3度まで上がった東京都心のきょう午後3時の気温はすでに19.3度と20度を下回ってきています。
一方、依然として前線の南側の暑い空気に覆われている九州や四国などは、相変わらず30度以上の季節外れの真夏日が続いている状態で、熊本県の牛深では34.0度まで上がるなど、九州では10月の観測史上1位の暑さとなった所も数地点ありました。
今は本当に10月中旬?
上図はきょう12日(火)の最高気温で、30度以上の真夏日を記録した地点です。熊本県では4地点で33度以上の厳しい暑さとなり、九州の他、愛知県や静岡県などでも真夏日となった所がありました。
熊本は18日連続真夏日
きょう33.4度まで上がった熊本では、9月25日からきょうまで18日連続の真夏日となっています。熊本で真夏日が18日続くのはごく普通のことですが、今は8月や9月ではなく10月です。
気温の記録のある1890年以降、熊本で10月に最も長く続いた真夏日は2007年の6日連続(3日~8日)で、10月の真夏日が最も多かったのが1928年の8日となっており、10月の真夏日の平年値は1.7日ですから、いかに今が異常とも言える暑さが続いているのかが分かると思います。
暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、今年は9月23日の秋分の日(秋の彼岸の中日)を過ぎてから逆に暑さがヒートアップしている感じです。
鹿児島は23日連続真夏日
そして熊本以上に長く真夏日の続いているのが鹿児島です。きょうは30.8度まで上がり、9月20日から23日連続の真夏日となりました。
鹿児島の気温の記録がある1883年以降で調べてみると、10月に最も長く続いた真夏日は2007年6日連続(1日~6日)で、10月の真夏日が最も多かったのが1961年の9日となっており、10月の真夏日の平年値は熊本と同じ1.7日ですから、いかに南国の鹿児島と言えども、ここまで暑い10月というのは経験したことがないということが言えるでしょう。
熊本や鹿児島以外でも、福岡県久留米や大分県日田など、九州では多くの所で10月は全て真夏日という異常な暑さが続いています。
これは西日本付近で亜熱帯高気圧の勢力が強く、北からの秋の空気が流れ込めないためですが、九州の真夏日は熊本県や鹿児島県を中心に、あと2~3日続く所がありそうです。
なお来週は一気に秋が深まることになるでしょう。