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初詣に最適! アニメに関係する神社仏閣88ヶ所 新たに「天気の子」「高木さん」も

河嶌太郎ジャーナリスト(アニメ聖地巡礼・地方創生・エンタメ)
2019年アニメ「さらざんまい」で登場した浅草寺(東京都台東区)の初詣の様子(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 2019年もいよいよ大晦日になり、まもなくオリンピックイヤーである2020年を迎えようとしている。初詣をどこの神社にお参りしようか……毎年決まっている神社がない人にとっては悩みの種かもしれない。

 アニメやマンガが好きな人にとっては、作品の舞台となった神社仏閣を訪れてみてもいいかもしれない。東京都中心部で有名なものとしては、「ラブライブ!」の神田明神(東京都千代田区)、「君の名は。」の須賀神社(同・新宿区)などがある。2020年に変わる節目として88ヶ所を筆者の調べで選んでみた(下図)。

アニメにゆかりのある神社仏閣88ヶ所 その1
アニメにゆかりのある神社仏閣88ヶ所 その1
アニメにゆかりのある神社仏閣88ヶ所 その2
アニメにゆかりのある神社仏閣88ヶ所 その2

 アニメの「聖地」になった神社というと、「痛絵馬」という、キャラクターの絵が描かれた絵馬を思い浮かべる人もいるかもしれないが、その程度は実に様々だ。

 例えば「神田明神」のように、オタクの「聖地」アキハバラにも近く、訪れるファンもコアな人が多いような作品だと、「痛絵馬」にあふれているところもある。

 だが、今年一番のヒット映画となった「天気の子」のロケ地とされる「気象神社」のように、「聖地巡礼」したことを表明するメッセージを残す絵馬はあるものの、イラストがないものが中心のところもある。このあたりは作品のファン層によって違いがあるようだ。

 もちろん舞台になっていることがあまり知られておらず、通常の装いの神社もある。

 図を見ると、「きんいろモザイク」の成田山新勝寺や「さらざんまい」の浅草寺、「東方風神録」の諏訪大社、今年劇場上映された「HELLO WORLD」の伏見稲荷大社などのように、国内屈指の初詣参拝者数や歴史を持つ神社もある。地方の有力寺社も多く、知らずに毎年初詣に訪れていた人もいるかもしれない。

 上図は、昨年の記事「初詣に最適 アニメの舞台になっていた神社仏閣70選!」から加筆したものだ。この1年の間に公開されたアニメの中にも舞台として神社仏閣が登場した作品がある。

 2019年に新しく登場した作品についていくつか紹介したい。7月から上映されている「天気の子」や、京都市内をロケ地に9月に公開された「HELLO WORLD」がある。このほか、埼玉県秩父市を舞台にした映画「空の青さを知る人よ」では熊野神社が登場している。

 地上波で放送されたものとしては、石川県小松市を舞台に1月から3月に放映放送された「ガーリー・エアフォース」、4月から6月にかけて東京都台東区を舞台にして放映された、先述の「さらざんまい」がある。7月から9月にかけて放送された「からかい上手の高木さん(2期)」では、香川県小豆島が舞台であることが色濃く描かれた。

 もし、こうした寺社に知らずに参拝していた場合、是非絵馬掛け所に足を運んでみて欲しい。ファン手製の一風変わった絵馬を見つけられるかもしれない。絵馬掛け所がない寺社も少なくないが、「巡礼ノート」などと題された交流ノートが置かれている場合もある。これを機に舞台にしている作品にまで触れることできれば、馴染みの神社やお寺への見方が変わるかもしれない。「聖地巡礼」目的で詣でたい人は、図表をそのまま参考にしていただければ幸いだ。

 2020年が皆様にとってよいお年になるよう、ご祈念申し上げたい。

ジャーナリスト(アニメ聖地巡礼・地方創生・エンタメ)

1984年生まれ。千葉県市川市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。「聖地巡礼」と呼ばれる、アニメなどメディアコンテンツを用いた地域振興事例の研究に携わる。近年は「withnews」「AERA dot.」「週刊朝日」「ITmedia」「特選街Web」「乗りものニュース」「アニメ!アニメ!」などウェブ・雑誌で執筆。共著に「コンテンツツーリズム研究」(福村出版)など。コンテンツビジネスから地域振興、アニメ・ゲームなどのポップカルチャー、IT、鉄道など幅広いテーマを扱う。

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