年俸調停を申請した13人の「結果」。要求額が通ったのは4人、契約延長も大谷翔平を含む4人
今オフに年俸調停を申請した13人の「結果」が出揃った。
2月10日に、中間報告として「年俸調停を申請した13人のここまで。5人は公聴会へ進み、カルロス・コレイアと大谷翔平はその前に合意」を書いた。この時点では、6人が未定だった。
13人中、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)ら4人は、公聴会の前に球団と合意に達した。そのうち、カルロス・コレイア(ヒューストン・アストロズ)を除く3人は、2年の延長契約を交わした。
オースティン・バーンズ(ロサンゼルス・ドジャース)の場合、今シーズンの年俸150万ドルは、調停申請の際にドジャースが提示した金額と同じ。そこに、契約金30万ドルと来シーズンの年俸250万ドルを合わせて、2年430万ドルとなる(出来高もあり)。チームメイトのウォーカー・ビューラーが交わした延長契約も、それとよく似ている。大谷の2年850万ドルは、2021年の年俸300万ドルと2022年の年俸550万ドルだ。
一方、公聴会まで進んだ9人中、選手側の要求額が通ったのは4人。残る5人の年俸は、球団側の提示額に決まった。アトランタ・ブレーブスの2人、マイク・ソロカとダンズビー・スワンソンは、互いに異なる結果となった。ちなみに、昨オフの公聴会12件は、選手側の「5勝」、球団側の「7勝」だった。それについては、1年前に「今オフの「年俸調停」は球団側の7勝5敗。シルバースラッガー&ゴールドグラブの捕手は通算0勝2敗」で書いた。
なお、通常、年俸調停の申請権を持つのは、サービスタイムが3年以上6年未満の選手(6年に達するとFAになる)だが、サービスタイムが2年以上3年未満のうち、その日数が上位22%の選手は、「スーパー2」として申請権を得る。なので、3度のオフではなくて4度、調停を申請する可能性もある。