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野菜でおいしいイノベーション!inTOKYO2024「イタリア野菜商談会」が開催(トキタ種苗)

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ

埼玉県に本社があるトキタ種苗、農家ならおなじみの品種をたくさん作っている、種苗会社です。毎年、秋には埼玉県内にある研究農場の畑で作物を見ながら、育種担当者と栽培の話をするのが恒例行事になっている「農場オープンデー」というものがありますが、この「カンポプローバ」はイタリア野菜に特化した都内で行われるイベントです。数年前から開催してて、私もタイミングがあえばいつも見学に行っています。

特別セミナー「付加価値を高める販売戦略」

セミナーの様子
セミナーの様子

今回のセミナーは、「付加価値を高める販売戦略」と題して、戸井和久氏(JA全農チーフオフィサー・トキタ種苗(株)顧問)がお話されていました。JA全農のブランド「ニッポンエール」の立役者の戸井氏が語る付加価値を高める販売戦略とは一体どんな切り口なのか、楽しみにしていました。というのも、戸井氏は前職、イトーヨーカドーにいた方なので、その辺の裏話も期待していました。コロナを経て、さらに環境の変化と消費の変化があり、その中でどんどん時代と共に変化を求められている青果物の市場の話でした。

全国からイタリア野菜生産者も出展

商談の会場の様子
商談の会場の様子

10数年前までは、イタリア野菜の商談といえばレストラン向けの青果の卸と、個人のレストランシェフが珍しい野菜を探しにくるような場所でした。しかし、ここ数年は大手のチェーン飲食店や、商社、スーパー、ネットなどのバイヤーの方を多く見かけるようになりました。消費する側だけでなく、国内の産地も広がり、大量生産することができる産地が出てきたおかげで、大量消費するファミレスなどでも、安定供給できるようになってきたために、メニューにも取り入れてもらえているのもいい傾向かと思います。ファミレスで、ケールやビーツを使用したメニューがあるとそれだけで、消費者の方々の目に留まることが多くなり、興味をもってもらえるのは農家としては嬉しい限りです。

一番大切な食べ方提案を!

ケールサラダ
ケールサラダ

珍しい野菜の一番の問題は、食べ方がわからない!ということ。私も珍しい野菜を作っても、必ず「どうやって食べたらいいのですか」と言われるので、「こうやって食べてください」と食べ方提案をしないと売れないのが現状です。この商談会では、しっかりさまざまなお料理で提案してくれるので、わかりやすく試食がたっぷりあり、楽しめました。

試食会場の様子
試食会場の様子

北海道から沖縄までしっかりさまざまな産地で栽培してるイタリア野菜なので、産地が途切れることなく、しっかりと産地リレーをしてくれて1年中、食べられる環境にいることも幸せです。スーパーなどで珍しい野菜を見かけたらぜひ、一度手に取って試してみてください。新しい発見の味に出合えるかもしれません。

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※この記事には個人の見解を含みます。

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農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

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