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南海トラフ地震臨時情報が出たらどうする?防災にも使えるキャンプ用品の準備をインストラクターが解説

いわもととしたつキャンプクリエイター/アウトドアライター
(写真:AC)

2024年8月8日、 日向灘を震源とするマグニチュード(M)7・1の地震が発生しました。近々起こる可能性が高いと言われている「南海トラフ地震」の震源域に置いて、マグニチュード7以上の地震が起こると検討会が開催されます。

検討会の結果によっては、近々巨大地震が起こる可能性が高い、という発表も考えられますが、キャンパーである我々は日ごろ使っているキャンプ用品を防災バッグに入れておくことで、より生存可能性が高くなります。

今回はどんな物をどんな理由で入れるのかをキャンプインストラクターであり、防災士の勉強中である筆者が紹介していきたいと思います。

荷物は最低限に...でもすべてに備えたい

食品・飲料水関係

(写真:AC)
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まずは定番の食品や飲料水。こちらはキャンプとは関係なく備えている方も多いかと思いますが、キャンプで「ローリングストック」を心がけているという方は用意しておきましょう。

ローリングストックとは、備蓄している食料や飲料の賞味期限が近付いてきたときに使用し、新たに備蓄するという考え方。基本的にストッカーなどに入っているものは防災バッグに入れて、いつでも持ち出せるように準備しておきましょう。

ランタン

(写真:AC)
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インフラが断絶されると危険なのが夜の避難。避難所についてから停電するのであればそこまで大きな問題ではないのですが、停電してしまってからの非難になると灯りは絶対に必要です。

ガソリンランタンやガスランタンは火災の危険があるので持って行けませんが、LEDランタンは大活躍するので、充電をするなど準備をしておきましょう。ポタ電やモバイルバッテリーを持っている方は合わせて電気残量をチェックしておきたいですね。

トイレ関係

(写真:AC)
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2024年1月の能登半島地震でも問題になっている「トイレ」。避難所に設置されたトイレは中々衛生的な運営というのが難しく、出来れば個人で用意しておいた方が安心です。

とはいえキャンプで携帯といれを持っているという方も多くはありません。濡れたものを持ち帰るように大きめのビニール袋を持っているというかたは、トイレに掛けて使えば水を使わなくて済むので、準備しておきましょう。

また、定番の「お風呂に水を溜めておく」というのもやっておきたいですね。

熱源関係

(写真:AC)
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ガスが途絶えてしまうと調理をするのは非常に困難。乾パンや備蓄の食事を食べればお腹は膨れますが、精神的な癒しを求めるのであればやはり暖かい食事は欲しいですね。

普段から使っているバーナー類やガス缶を用意しておけば、いざという時に調理も出来ますし、お湯も沸かせます。最低限のクッカーも忘れずに。

なお、ツーバーナーのような大きなものは携行に向きませんので、用意するのであれば自宅のすぐに持ち出せる場所などに置いておくくらいに留めておきましょう。

避難関係

(写真:AC)
(写真:AC)

避難所は効率よく運営されるようになってきていますが、避難当初は雑魚寝スタイルになってしまうケースも少なくありません。避難所毎のルールには従う必要はありますが、ポップアップテントはプライベート空間も確保されるので非常に便利。

また、避難所は体育館など床が固い所が基本です。最低限のマットやシュラフを持ち出せるようにして置くと、比較的快適に避難が出来るでしょう。

災害はいつくるか分からない

(写真:AC)
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冒頭でも触れましたが、荷物があまりにも多くなりすぎても身動きが取りにくくなって危険。どれが必要で、どれが必要ないのか、しっかりとイメージしておくことが肝要です。

今後どんな情報が出るか分かりませんが、これを一つの契機として防災用品や防災に使えるキャンプ用品について整理しておくといいですね。

キャンプクリエイター/アウトドアライター

『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、子どもはもちろん大人の環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。実体験を通したキャンプの知識や雑学、マニアならではの考察についてお届けしていきます。

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