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ヤンキースに一桁の背番号が復活。「1」から「9」はすべて欠番だが…

宇根夏樹ベースボール・ライター
アダム・オッタビーノ June 30, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキースに、一桁の背番号が復活する。正確に言うなら、新たな一桁の背番号が誕生する。3年2700万ドルでヤンキースに入団したアダム・オッタビーノが、今シーズンから背番号「0」のユニフォームを着てマウンドに立つ。

 2014年を最後にデレク・ジーターが引退し、ヤンキースから一桁の背番号は消えた。「1」と「3」~「9」と同じように、ジーターの「2」も2017年に欠番となった。

筆者作成
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 また、これまでヤンキースに背番号「0」はいなかった。オッタビーノはラストネームのイニシャル「O(オー)」に見立てて、2013年からコロラド・ロッキーズで「0」を背負ってきた。

 ヤンキースでは「10」も欠番なので、昨シーズンに使用した最小の背番号は、ブレット・ガードナーの「11」だった。オッタビーノはこちらも更新する。

 さらに、背番号の差が最大のチームメイトも生まれる。「0」のオッタビーノと「99」のアーロン・ジャッジだ。過去にも、この組み合わせのチームメイトはいた。ニューヨーク・メッツ(1997年)のレイ・オルドニエスターク・ウェンデル、セントルイス・カーディナルス(2002~03年)のケリー・ロビンソン田口壮、ヒューストン・アストロズ(2014年)のL.J.ホースルディ・オーウェンスがそうだ。だが、これ以上の差はかなり難しい。三桁あるいはマイナスの背番号を必要とする。

 他の一桁と違い、ヤンキースでオッタビーノの「0」が欠番となる可能性はまずない。すでに、オッタビーノは33歳を迎えている。けれども、アロルディス・チャップマンデリン・ベタンセスチャド・グリーンジョナサン・ホールダーに、3年3900万ドルでザック・ブリットンが戻ってきただけでなく、オッタビーノも加わったブルペンは、まさに難攻不落と形容するのがふさわしい。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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