【全文掲載】南北首脳会談 北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長の冒頭発言
4月27日、板門店で開催中の南北首脳会談。冒頭の北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長の発言を全文翻訳(一部意訳)し、掲載する。発言は3分30秒に及んだ。
歴史的なこの場に来るまで11年がかかりました。今日、この道を歩いてみて、なぜこのように長い時間がかかったのかと思いました。
歴史的なこのような場に期待されている方も多いです。どんなによい合意や文章が出てきたり発表されたとしても、それがしっかりと履行されなければ、むしろこのような出会いを持っても、結果に期待をされていた方を落胆させることになるのではないでしょうか。
この先、気持ちをしっかりと保ち、本当に我々が失った11年間の年月が惜しくないということにしなければなりません。先程申し上げたとおり本当に随時会い、問題を解決し、心を合わせるという意思を持ち続ければ失われた11年が(たんに)惜しいものではなくなります。我々はよりよくなっていけるのではないでしょうか。そんなことを考えながら、本当に万感が交差するなかで(軍事境界線に向かう)約200メートルを歩いてきました。
今日、この場で平和・繁栄、北南関係が、新しい歴史が記されたこのような出発点に立ち、出発線から信号弾を撃つ(きっかけをつくる)という気持ちでここにやってきました。
今日は懸案の問題や関心事となっている問題を取り払い、話をして、良い結果を作り出したいです。この先、手を取り合って歩んでいく契機としたいです。過去のように原点に戻って履行できないといった結果ではなく、気持ちを改め未来を眺めて指向性をもち、期待されている方に応えたいです。
ここに来る前に聞いたのですが、今日の晩餐のメニューに関して多くの話が出ているようです。少し苦労して平壌から平壌冷麺を持ってきました。(文在寅)大統領におかれましては、楽な気持ちで平壌冷麺、遠くから持ってきた、あ、遠くと言ってはダメですね……美味しく召し上がっていただきたいです。
今日は本当に真摯かつ率直な気持ちで文在寅大統領とよい話、必ずや必要な話をして、よい結果をつくり出すということを文大統領の前でお伝えをします。また記者の皆様の前でも申し上げます。ありがとうございました。