記者会見で乱闘寸前? WBA/WBC暫定ライトヘビー級タイトルマッチ
2025年2月1日にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで催されるWBA/WBC暫定ライトヘビー級タイトルマッチ。WBAチャンピオン、デビッド・モレル・ジュニアvs. WBC暫定王者のデビッド・ベナビデスが、フロリダ州マイアミでの記者会見場で顔を合わせた。
米国ではビッグマッチが決まると、両ファイターが主要都市を回ってPR活動を行う。彼らが揃って姿を見せるのは、11月19日のロスアンジェルス以来だった。
マイアミの会場、BOXRジムは荒れた。フェイスオフの際、ベナビデスが握手の右手を差し出すと、モレルがこれを拒否。しばし、顔を付けての言い合いが続いたが、怒りを露わにしたWBC暫定チャンプが両手でWBA王者を突き飛ばす。これに対して、モレルは肩にかけていたWBAのチャンピオンベルトをベナビデスに向かって投げる、という行為に及んだ。
無論、本気でベルトをベナビデスに当てようとた訳ではなく、あくまでもパフォーマンスの域を出ないが、お互いに敵意を剥き出しにしているのは疑いようがない。
モレルは言った。
「最初の記者会見で、ヤツは俺に敬意を示さなかった。だから、お返しだ。これは俺の時間なんだ。ヤツを敬う必要性は感じない。あいつは、まるでロボコップのようさ。頭の動きが無いから、楽な戦いになる。キューバの実力を見せてやるよ。
今、とても気分がいい。マイアミに来られたことに興奮している。ここはいつだってホームのようさ。2月1日が待ち切れない。俺はトレーニングキャンプに集中しており、チーム、そしてテキサスに住む家族から素晴らしいサポートを受けている。この試合に、自分の人生を懸ける。勝利はすべてを変えるだろう。
リングに上がる時は、キューバのことを考えるよ。俺は、家族とキューバのために戦っている。自分のキャリアがついに大舞台に繋がった。
キューバがナンバーワンであることを示さなければ。国民に誇り持たせるためにアグレッシブに戦うよ。2月1日、この階級の本当のチャンプが誰であるかを皆に知ってもらう」
ベナビデスも話した。
「野郎のトラッシュトークは気にならない。2月1日の準備はバッチリだ。モレルにダメージを与えるという目標がある。それに全力で取り組んでいる。必ずノックアウトしてやるぜ。自分が成すべきことに向かうモチベーションを上げてもらったよ。本気で野郎をぶち壊してやる。
モレルは色んな事を口にしているが、塞いでやるさ。発言した以上は、責任があるよな。簡単なファイトと言ってくれて光栄だ。俺はハードワークしているから、100%の状態でリングに上がるよ。
俺は経験を得、ベルトを獲得し、必要なもの全てを手に入れた。野郎がキューバ人たちと一緒にいるのは良いことだ。が、KO負けされた後、人々は皆、彼から離れることになるだろうよ。リングに上がる前って下らないことを言うヤツが多い。でも実際は、違う展開になるもんだ。
俺たちは互いに相手に対して嫌悪感を覚えているが、いい試合となるには大事な要素だよ。真の戦いになるだろう。とにかく、俺の時代であることは間違いないんだよ」
両者の感情の高ぶりは、試合にどんな影響を及ぼすか。