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絶景&秘湯!「紅葉が美しい北海道の温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

全国的に厳しい残暑が続く中、「日本一早い紅葉」として知られる北海道の大雪山系では、早くも紅葉の見ごろを迎えている。

温泉に入りながら紅葉を愛でることができるのは、1年のうちほんのわずかなシーズンのみ。一期一会の風景を目に焼き付けたい。

そこで、今回は「紅葉&温泉」が楽しめる北海道の温泉地を5カ所紹介したい。

十勝岳温泉・凌雲閣(上富良野町)

十勝岳中腹の大自然に囲まれた山の温泉地。旅館「凌雲閣」は標高1280m、北海道で最も高地に立つ一軒宿。何と言っても、自慢は十勝岳連峰を望む絶景露天風呂。紅葉の季節は開放感あふれる露天風呂から、赤や橙色に染まる山々を望むことができる。かけ流しにされた赤茶色に濁った源泉も温泉ファンに人気。例年、紅葉シーズンは9月中旬~10月上旬。

豊平峡温泉(札幌市)

札幌市内にある豊平峡温泉。市街地から車やバスで1時間ほどで、北海道らしい野趣あふれる湯浴みを楽しめる。最大入浴人数200人という北海道でも最大級の露天風呂には、黄色をおびた源泉が100%かけ流しにされ、黄色や橙色に染まった周囲の山々を望むことができる。湯船や床には石灰華がびっしりと堆積するほど濃い温泉である。食事処で提供されている本格インドカレーも人気。例年、紅葉のシーズンは9月下旬~10月中旬。

トムラウシ温泉・東大雪荘(新得町)

北海道のど真ん中に位置する一軒宿「東大雪荘」。日本百名山トムラウシ山登山の拠点であり、日常から隔絶された大自然の中で、静かな時間を過ごしたい人には最適。渓流に面した広々とした露天風呂からは新緑、紅葉、雪など季節ごとの風景も楽しめる。例年、紅葉シーズンは9月中旬~10月中旬。

然別峡温泉・鹿の湯(鹿追町)

北海道の大自然を感じられる混浴野天風呂。秘境「かんの温泉」の近く、ユウヤンベツ川沿いに湧き出る。周囲には野湯が点在するが、鹿の湯は野営場に隣接しており、比較的管理が行き届いている。最低限の設備しかないが、緑色に濁った源泉と野趣あふれるロケーションはわざわざ訪ねる価値がある。例年、紅葉シーズンは10月中旬~11月中旬。

支笏湖温泉・丸駒温泉旅館(千歳市)

支笏湖は火山の噴火でできたカルデラ湖。水質は日本一といわれ、「支笏湖ブルー」と称される青色の輝きを放つ。湖を取り囲む山々の景色も美しい。湖畔には数軒の宿があるが、源泉の質では「丸駒温泉旅館」がいちばん。湖に面した露天風呂の眺望がすばらしく、支笏湖の紅葉シーズンは格別。さらには湖とつながった足元湧出の露天風呂も備える。例年、紅葉シーズンは10月中旬~10月下旬。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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