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斎藤慎太郎八段(28)2年連続名人挑戦決定! 競争相手の糸谷哲郎八段(33)敗れる

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2月4日。大阪・関西将棋会館において第80期A級順位戦▲佐藤天彦九段(34歳)-△糸谷哲郎八段(33歳)戦がおこなわれました。

 佐藤九段先手で、相居飛車の力戦形に。糸谷八段は積極的に飛車で横歩を取ります。佐藤九段はその飛車を圧迫しながら、リードを奪いました。佐藤九段は少しずつ優位を広げ、糸谷八段の粘りを振り切ります。最後は糸谷玉が詰んで、22時46分、113手で佐藤九段の勝ちとなりました。

 リーグ成績は佐藤九段、糸谷八段ともに、5勝3敗となりました。その結果、まだ対局の終わっていない斎藤慎太郎八段(7勝0敗)の名人挑戦権獲得が決まっています。

 斎藤八段は2年連続で渡辺明名人に挑戦します。前期七番勝負は1勝4敗で退けられました。今度はどうでしょうか。

 なお、東京でおこなわれていた▲羽生善治九段-△永瀬拓矢王座戦は羽生九段が敗れ、A級からの陥落が決まっています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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