後半に20イニング以上を投げて防御率1.30未満は、マイケル・ロレンゼンと菊池雄星の2人だけ
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オールスター・ブレイクを迎えた時点で、菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)のシーズン防御率は4.24だった。一方、現時点のシーズン防御率は3.44だ。後半に入ってから、自責点2以上の登板は一度もなく、6登板の35.0イニングで防御率1.29を記録している。
後半に20イニング以上を投げている131人のなかで、菊池より防御率が低い投手は、1.26のマイケル・ロレンゼン(現フィラデルフィア・フィリーズ)しかいない。ロレンゼンは、オールスター・ブレイク後に、デトロイト・タイガースで3登板とフィリーズで2登板。直近の8月9日に達成したノーヒッターを除いても、後半4登板の防御率は1.69だ。こちらも、前半の防御率は菊池とそう大きく違わず、4.03を記録していた。シーズン全体の防御率は、3.23まで下がっている。
現時点における、後半20イニング以上の防御率トップ20は、以下のとおり。
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4人のサイ・ヤング賞投手、ブレイク・スネル(サンディエゴ・パドレス)、マックス・シャーザー(現テキサス・レンジャーズ)、ジャスティン・バーランダー(現ヒューストン・アストロズ)、サンディ・アルカンタラ(マイアミ・マーリンズ)がランクインしている一方で、サンプル数が少ないことも理由の一つかもしれないが、ルーキーも多く、5人を数える。
ライアン・ウォーカー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、ハビア・アサード(シカゴ・カブス)、J.P.フランス(アストロズ)、ギャビン・ウィリアムズ(クリーブランド・ガーディアンズ)、タナー・バイビー(ガーディアンズ)がそう。前年にメジャーデビューしたアサード以外の4人は、今シーズンがメジャーリーグ1年目だ。
なお、後半に入ってから、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は30.1イニングで防御率2.67、前田健太(ミネソタ・ツインズ)は32.2イニングで防御率2.76、ダルビッシュ有(パドレス)は42.1イニングで防御率2.98、千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)は33.0イニングで防御率3.27を記録している。藤浪晋太郎(現ボルティモア・オリオールズ)は、14登板の15.2イニングで防御率4.60だ。