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東芝&日本代表リーチ マイケル、久々のゲームキャプテンで感じた「波」とは【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
国際リーグのスーパラグビーでは、ニュージーランドのチーフスでプレー。(写真:ロイター/アフロ)

目の前に起る情報を整理しながら、物事を進めてゆく。そんなリーダーシップの事例が、グラウンド上で見受けられた。

2015年まで約1年半、日本代表のキャプテンを務めたリーチ マイケルが、9月2日、昨秋のワールドカップイングランド大会以来となるゲームキャプテンを務める。

9月2日、東芝の一員として臨んだ日本最高峰トップリーグの第2節でNECに25-8で勝利した(対クボタ、東京・秩父宮ラグビー場)。この日は今秋から指揮を執るジェイミー・ジョセフ日本代表新ヘッドコーチも観戦していた。

今季は2月から、加入2シーズン目となるチーフスの一員として国際リーグのスーパーラグビーに参戦。5月に右手親指を脱臼し、6月の日本代表ツアーには参加しなかった。今後の代表参加に関しては、契約やプレー環境などについての調整次第との意向を示す。

身長190センチ、体重105キロの28歳。前年度から限られた休息期間のもと戦い続けているが、東芝の冨岡鉄平ヘッドコーチに「ゲームの綾を知っている」と舵取り役を期待された。

以下、試合後の共同会見での一問一答の一部(一部編集箇所あり)。

「トップリーグが始まって2試合目。チャンピオン位になるためにはまだまだ。しんどい時にプレーの質が落ちていました(試合終盤に失点)。チャンピオンになるには、しんどい時にいかに正確なプレーが出せるか…。それを反省して、来週のスタートから頑張っていきたいと思っています。

きょうはスクラムもモールもやり合いになって、観ている人にとっては楽しい試合になったと思います。これからも観ていて楽しい試合をしたいです」

――ゲームキャプテンをするうえで意識したことは。

「ゲームのコントロールです。試合の波を感じながら…と意識していました。きょうは最初東芝の勢いがあって、こちらが疲れた時にNECへ勢いが行った。こちらが危険な状態にのなかでも相手にトライをさせないのが(理想)」

――きょうのモチベーションは。

「モチベーションはゲームキャプテン。責任を感じながらプレーしなきゃいけないので」

――ジョセフが観に来ていたが。

「いたことを知らなかったです。日本にいるのは知っていましたが」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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