昨年のプロ野球で多かった「名字」は、石川、鈴木、田中、中村、吉田。2球団で勢揃いの一方、皆無の球団も
2019年に日本プロ野球の一軍でプレーした選手のなかで、最も多かった名字は、いずれも8人の「石川」「鈴木」「田中」「中村」。それらに次ぐ7人の「吉田」を含め、この5つの名字が、昨年のトップ5だった。なお、表記についてはNPBの公式ページに従い、「齋藤」(4人)、「斎藤」(1人)、「斉藤」(1人)のように、表記が異なる名字は別とした。一方、読みが違っても同じ表記であれば、一つの名字としている。
トップ5の名字を持つ計39人の選手のうち、20.5%の8人は、北海道日本ハムファイターズでプレーした。次いで多い球団は、それぞれ6人(15.4%)の千葉ロッテマリーンズとオリックス・バファローズだ。この3球団だけで計20人を数え、全体の過半数(51.3%)を占めた。ただ、北海道日本ハムと千葉ロッテの両球団には、トップ5すべての名字の選手がいたのに対し、オリックスは偏りがあり、「鈴木」と「吉田」しかいなかった。
オリックスは「鈴木」も「吉田」も3人ずつ。1球団に同じ名字が3人は、この他にあと1組。読売ジャイアンツで、吉川尚輝と吉川大幾、吉川光夫(6月に北海道日本ハムへ移籍)がプレーした。「鈴木」と「吉田」と違い、「吉川」はこの3人以外に皆無だった。
一方、阪神タイガースは、12球団で唯一、トップ5のどの名字の選手も不在だった。一軍のみならず、二軍の試合に出場した阪神の選手にも、「石川」「鈴木」「田中」「中村」「吉田」はいなかった。
なお、昨年のプロ野球で多かった名前(ファーストネーム)については、こちらで書いた。
●プロ野球選手の名前。昨年のトップ3は「大樹」「翔」「翔太」。漢字は「大」「也」「太」が上位
また、通算100本塁打以上の打者の名字については、こちら。