目指したのは「街の中華屋さん」。昔懐かしいあっさり豚骨ラーメンに、豊富なメニューのドライブイン。
福岡空港のロードサイドで
博多ラーメンの人気のひとつ「博多一幸舎」。元祖泡系という濃厚豚骨をメインとしながらも、様々なラーメンブランドを全国へ展開している博多発の名店。その中のひとつが「ドライブイン一幸舎」。福岡空港の脇を走る水城下臼井のロードサイドにあるお店。その名の通り、広い駐車場を完備し、ドライバーの休息として立ち寄りやすい場所です。この国道系と呼ばれるような、一昔前の店舗のデザインも雰囲気がありますね。
年季の入った店構えと裏腹に、店内はとても綺麗です。このいレトロ感も演出するのが、「一幸舎」のこだわりですね。向かい合わせのカウンター席と、テーブル席もあり、お一人様からご家族まで多くの人が訪れます。やはり、「一幸舎」といえば、博多駅はもちろん福岡空港でも行列店。こちらのドライブインも例外ではありません。
そして、このドライブインが目指したのは「街の中華食堂」。昔ながらのアットホームで立ち寄りやすい「街の中華屋さん」をイメージしたブランドです。基本の泡系はもちろん、あっさり豚骨や中華そば、さらに中華カレー麺なんかもあります。そして餃子に唐揚げ焼飯はもちろん、カレーライスもあるんです。この定番から昔懐かしい街中華の豊富なメニューこそがドライブインの醍醐味です。着席したら、テーブルに置かれた用紙に、お好みのメニューに〇を付けて注文です。
博多豚骨ラーメン
どれにしようか迷ってしまうメニューですが、やはりドライブインでいただきたいのは「博多豚骨ラーメン」。昔懐かしいあっさりとした昔ながらの博多豚骨。そこにワンタンを追加。麺の硬さは普通で、味の濃さも普通、油は多めでいただきます。
ネギとキクラゲとチャーシューはデフォ、そこにワンタンが浮かびます。一幸舎のお家芸である泡系豚骨とは相反し、濃度控えめの屋台系ラーメンです。この両極端のメニューを提供するのもまた凄い。
あっさりとした豚骨に優しくカエシが広がります。重さや臭みなく、豚骨の旨味はそのままに、塩味も程よくスッキリといただけます。油を多めにすると、より屋台感を感じられるかも。
麺は、言わずと知れた一幸舎ブランドでもある「製麵屋慶史」の中細ストレート麺。このさっぱりとした豚骨スープにバッチリのチューニング。低加水のパスパスっとした歯切れ良い麺は、昔ながらの博多ラーメンの仕上がりです。
一枚が大きく薄切りで、脂感が控えめの豚肩ロースのチャーシュー。ローストビーフのようにお肉の旨味を感じながら、あっさりといただけます。脂っぽいチャーシューが苦手な方でも全然大丈夫。
綺麗に巻き上げられたワンタンは、熱々でスープに浸っており、皮がモチっとしながら、中の餡もジュワっと美味しい。やはり昔ながらの博多ラーメンにはワンタンは外せない。
一幸舎グループでお馴染みの辛味ダレ。唐辛子ベースの辛さもなかなかの刺激。これはお好みにあわせて。
あっさり美味しい豚骨スープは、もちろん最後まで飲み干せます。丼の底には、ファイト一発の文字が。この一言に元気づけられるのも国道系ラーメンっぽいですね。
紅ショウガや辛子高菜もお好みで。ピリ辛の一幸舎の辛子高菜は旨い。ラーメンのみならず焼飯なんかにもあいますよ。
その他にもラーメンや餃子のタレ、お酢やにんにくなどなど、様々な調味料が並びにます。メニューも豊富なので、この辺りも中華食堂的ですね。
一幸舎といえば、自社製麺の製麺屋慶史にカエシにはヤマタカ醤油を使用。これもまた一幸舎ブランドを作り上げる基盤ですね。
空港通りのドライブイン。お仕事中の方も、旅行で訪れた方も、通りすがりの方も、気軽に車で立ち寄れる、ドライバーの休息の場。そこで昔懐かしい中華屋さんの雰囲気で、美味しいメニューをいただけるのだから嬉しい。さすが博多ラーメンの一大ブランド、博多一幸舎の展開力はやはり素晴らしい。