【秋田県横手市】後三年合戦金沢資料館って何がある?実際に足を運んで調査してきました。
横手市と美郷町を結ぶ国道13号線を通る際、後三年合戦金沢資料館に目が行きます。そのたびに、「ここってどんな施設なんだろう?」という疑問がわいていました。
ということで今回は後三年合戦金沢資料館に足を運び、どんな展示があるのか、何を伝える資料館なのかを確かめることに。
この資料館が開館したのは、平成3年8月。後三年合戦への理解と地域文化の振興をはかることを目的とした資料館です。
入場料の100円を支払うと、その日に限り「ふれあいセンターかまくら館」、「横手公園展望台」、「石坂洋次郎文学記念館」で使える横手市観光文化施設共通入場券がもらえます。
そもそも後三年合戦とは、前九年の合戦の約20年後に起きた清原氏の内紛に端を発した戦いのことです。主な舞台となったのが、沼柵(横手市雄物川町)と金沢柵(横手市金沢)といわれています。
館内にはその周辺(遺跡)から出土された鉄鍋や土器をはじめ、戎谷南山(えびすやなんざん)が「後三年合戦絵詞」に接し完成させた写本『後三年合戦絵詞』や『改訂補遺奥州後三年合戦絵詞』、『前九年合戦絵巻』などが展示されていました。
金澤八幡宮から寄託を受けた、「佐竹義重(さたけよししげ)の甲冑」も展示されていましたが、こちらは撮影NGでした。実際に足を運んでご覧ください。実物を見て歴史を体感すると、より当時の様子がイメージしやすくなりますよ。
後三年合戦をより深く学びたい方は、後三年合戦解説ビデオを視聴しましょう。受付スタッフに声をかけると、無料で視聴することができます。
この解説ビデオ、とてもわかりやすかったです。なぜ戦いが始まったのか、どんな戦いがおきたのかなど、資料だけでは伝わりにくい部分を補うことができる映像でした。歴史の知識が無くても理解できる内容なので、解説ビデオを見て館内展示を見て回る、という流れもおすすめです。
自分の生まれ育った地の歴史を知ることで、遺跡や出土品の見え方がガラリと変わります。ぜひ興味のある方は、足を運んでみてください。
撮影協力:後三年合戦金沢資料館