【福岡市早良区】1ヶ月のうち半分しか営業しないうどん店「漻 Ryu」
お散歩ライターの石井つかさです。
今日は毎月1日から15日までのみ営業する、早良区西新にある、うどん店の「漻 Ryu」に行ってきました。 この場所は早良区西新にある西新名店街の中にあり、以前の記事で紹介した
この2軒隣にあります。
ここを知ったきっかけは、福岡市営地下鉄「藤崎駅」と「西新駅」の間だけを紹介するフリーペーパー「Arukoyo 西新藤崎」を発行しているエルクスターデザインの桐生さんからの情報でした。
毎月半分しか営業しないお店で、フリーペーパーとのコラボ企画が行われるという情報を聞いたからには、行かないわけにはいきません。桐生さんにお話を伺った時には、「内容は秘密なので、5月1日から5月15日の間に食べに行って下さい。」ということだったので、早速行ってみました。
店内に入って、早速目に入ったのがコラボメニューです。
その名も「肉カーペットうどん(税込980円)」 かなり前衛的なうどんです。写真からはうどんの麺が見えません。 これは注文するしかないですね。そして、店内POPの「かしわめし(税込150円)」も気になったので一緒に注文しました。
注文した料理が出来上がるまで、店内をチェックしてみます。 席数はテーブルとカウンターを合わせて18席ほどです。
テーブルには唐辛子系スパイスが5つもセットされています。
写真左から、花みかん唐辛子、柚子こしょう、七味唐辛子、一味唐辛子、柚子唐辛子です。 ここまで唐辛子が充実したお店は初めてです。
花みかん唐辛子というのが気になったので、裏を見てみると、材料は唐辛子と花みかんの皮ということでした。花みかんが何か知らなかったのでネットで調べてみたら、花みかんは温州みかんのことのようです。
テーブルをチェックしているうちに、注文したお料理がやってきました。
うどんはどこだ?と探さなければいけないほどのお肉の量です。200gも入っているので、うどんは見えません。
まずはお肉をいただくと、柔らかく煮たお肉で、ちょっと甘めの味付けが好みです。次にスープをいただいてみると、あっさりした上品なお出汁に、上に乗っているお肉の甘い味が広がって絶妙の味になっていました。
そして、お肉をかき分けていくと、やっとうどんと出会うことが出来ました。 福岡のうどんとしては少し細めですが、麺と出汁が絡んで美味しかったです。
次に、「かしわごはん」をいただきます。 1口目に牛蒡の香が広がりました。これは美味しいですよ。 ご飯の中に炊き込まれている根菜類は全部大ぶりにカットされていて食感が良く、あっさりした味付けで、どんどん箸が進みます。 これで150円(税込)であれば評判になるのも頷けます。
注文した料理を全部平らげた後に、店主の池田さんに色々とお話をしてもらうことが出来ました。
最大の疑問だった、なぜ月の内半分しか営業しないのかということについて伺いました。 池田さんの本業は宮崎県で活躍している税理士ですが、月の半分を早良区西新でうどん店を経営しています。
この店は元々2014年に開店し、当初は奥さんと娘さんが営業を行っていました。 その後、2020年からコロナ禍の影響で採算が取れなくなったため、2021年からは池田さんがお1人で営業されるようになったとのことでした。 うどん店を経営するにあたり、本業の税理士の仕事とのバランスを考え、「月の半分のみ」の営業スタイルを選んだそうです。
現在、半分は単身赴任状態でお店の近くにアパートを借りて住んでいるそうです。 店もアパートも半分しか使っていないため、『家賃がもったいないね。』と笑って話されていました。
将来的には、現在のお店がしっかりと採算が合うようになれば、ちゃんと1ヶ月間通して営業をしたいとおっしゃっていました。
最後に「漻 Ryu」という店名についてお伺いしたところ、池田さんのお父様の名前が「漻整(りゅうせい)」というお名前で、そこから取って「漻 Ryu」という名前にしたということでした。
DATA
店名:漻 Ryu
住所:福岡県福岡市早良区西新4-7-17
電話番号:なし
営業時間:11:00〜17:00
定休日:毎月16日〜月末
駐車場:なし
公式WEBサイト・SNS:なし