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婚活して成婚する人、失敗する人。違いが日本仲人協会の座談会でわかった!~遅刻を好印象にした40代女性

村上れ以子成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者
談笑する左から誠さん(仮名)、池津さん、澤村さん、陽子さん(仮名)撮影:筆者

日本仲人協会(本社・大阪府、中西圭司理事長)が7月に都内で開催した、同協会内で成婚した人と成婚を目指す会員との座談会「婚活成功者から、幸せな結婚を勝ち取るための秘訣を学ぶ!~あなたの結婚を応援します!1day座談会in東京」。

成婚した元会員の座談会での話から、結婚相談所で婚活して成婚を“勝ち取る”人とそうでない人の違いを仲人士である筆者がお伝えします。

前回は「出会い続けられる人が、結婚相談所での婚活で幸せをつかむ」でしたが、今回は?

仲人はプロ!~アドバイスに忠実だった40歳代女性と50歳代男性のケースでわかったこと

◎本当はNGのはずの遅刻を好印象に変えた、その秘訣は?

ご紹介するのは、結婚して東北地方にお住まいの歯科医・佐藤誠さん(仮名、50歳代男性)と、東京丸の内のOLだった妻・陽子さん(仮名、40歳代女性)のストーリーです。

お見合いは、11月のある日でした。

待ち合わせ時刻に間に合わなかった陽子さんが、誠さんが待つホテルのラウンジに走ってきたときから、二人のストーリーが始まりました。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

ライトグレーのニットワンピースに、紺のバッグを抱えて、息を切らせて謝る陽子さん。

その一生懸命な姿に、誠さんは「かわいらしいな」と思ったそうです。

誤解のないようにお伝えしておきますが、お見合いの待ち合わせ場所には遅くとも10分前までに到着しているのが普通です。

遅刻はもってのほか、とご理解ください。

それでも、交通機関の乱れなどでどうしても遅刻してしまうことはあります。

お見合いに遅刻する場合は、待ち合わせ時間より前に(できるだけ早く)自分の仲人に連絡し、お相手の仲人に連絡してもらいます。

お相手に待っていただいた場合は、到着したらすぐに誠心誠意、謝ることが大事です。

対応次第で、陽子さんのように、マイナスになるはずの印象がプラスに転じることも、あります。

◎自分で結婚相手を見つける? 仲人のサポートでお見合いする?

陽子さんは婚活を始める前は、自分がお見合いで結婚するという発想がなかったそうです。

「自分で(結婚相手を)見つけるわ、という気持ちがあったんですね、若いときから」

それが1年後、ふと思いたって、仲人士・澤村正美さんの会員としてお見合い。

陽子さんにとって、誠さんとが最初のお見合いでした。

どんな服を着ていけばいいのだろう? 右も左もわからない状態だった陽子さんは、澤村さんに相談。

「男性にないものを意識して。例えば揺れる巻き髪だったり、柔らかい色の服を着て、アクセサリーも揺れるものがいい」とアドバイスを受け、その通りの服装で向かったそうです。

走るときに揺れた髪やアクセサリーも、誠さんに「かわいらしい」と思われた要因だったかもしれませんね。

一方の誠さんは、19回目のお見合いでした。

東北在住の誠さんが頼ったのは、フェイスブック上で友人だった東京の仲人士、池津和子さん。

お休みの日に東京で面談し、会員となりました。

その後、18回に及んだお見合いでは、東京だけでなく、名古屋まで行ったこともありましたが、お見合い後に断られることも少なからずあったといいます。

地方在住で「条件としてはマイナスだったと思います」という誠さん。

池津さんは、「それも前に出していきましょう!」と、プロフィールであえて地方在住の利点をアピールしつつサポート。

「この1年でどなたかとお会いできればいいと思っていました」と、19回目のお見合いで陽子さんと出会うまで焦らず活動を続けられた影に、仲人の存在があったのです。

◎実際に活動するなら、どんな仲人を頼ったらいいの?

座談会を開催した日本仲人協会の中西圭司理事長(撮影:日本仲人協会)
座談会を開催した日本仲人協会の中西圭司理事長(撮影:日本仲人協会)

結婚相談所での婚活は、間に仲人(アドバイザーなど別名で呼ぶ結婚相談所もあります)が入り仲介することを特徴としています。

一口に仲人といっても、様々なタイプがいますし、会員との接し方も人それぞれです。

例えば、淡々と仲介をメーン業務としている仲人もいますし、婚活がうまくいくためのアドバイスやカウンセリングを行う仲人もいます。

仲人の選んだ人を紹介するタイプもいれば、簡単なプロフィール(個人情報がわからない程度)を入力したデータベースに会員がパソコンやスマホからアクセスして会いたい人を選べるようにしている仲人もいます。

お相手候補のプロフィールがネットで閲覧できるのですから、東北在住の誠さんと東京の仲人士・池津さんのように、仲人と会員との居住地が離れていても、問題なく婚活はできるわけです。

座談会を開催した日本仲人協会の中西理事長によると「会員を客扱いせずきちんと指導できる仲人、会員の意見を通すのでなく成婚するためにプロとしてのアドバイスを毅然とする仲人」に“師事”することが成婚への近道とのことです。

◎結婚相手と出会えるのは「固執しないで頼れる人」

誠さんと陽子さんは11月にお見合いし、年末には互いに結婚を心に決めていました。

出会った翌年2月のさっぽろ雪まつりでプロポーズ。今は陽子さんは退職し、結婚して東北で一緒に暮らしています。

座談会に夫婦で参加し、仲睦まじい二人を見て、「(陽子さんはお見合いするまで)迷いに迷われたけれど、こういうシチュエーションってある? ってぐらいの、すごいご縁でしたね」と仲人士の澤村さん。

仲人士の池津さんは、こう言います。

「ご縁は、心が広くないとつかめないですよね。あと大事なのは、会員さん自身が、自分の人生をどんな人生にしたいか決めること。それを仲人として応援しています」

今や、環境によっては自分の力だけでは結婚相手と出会いにくくなっています。

そんな中、自分の力だけに固執せず、仲人というプロに頼れる人が、結婚相談所での“成婚者”に大きく一歩近づくのです。

※婚活して成婚する人、失敗する人。違いが日本仲人協会の座談会でわかった! 次回は「戦略的婚活」です。

成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者

キャリア5年で成婚数、成婚率とも東日本1位仲人士に。17年間のスポーツ担当記者時代に取材した国内外トップスポーツ選手・コーチの必勝ノウハウを婚活にいかし、難しいといわれる30代・40代・50代の中高年と親の婚活で、通常の8倍の割合で会員を成婚に導く。慶應義塾大法学部政治学科卒業。既婚、二児の母で、趣味は子どものスポーツ応援。

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