各球団最長の「連続試合安打」。阪神はマートンと近本の30試合。他の11球団は…
近本光司(阪神タイガース)の30試合連続安打は、歴代5位タイに位置する。阪神では、2011年のマット・マートンと並び、最も長い。
近本とマートンを含む、各球団最長の連続試合安打は、以下のとおり。30試合以上と25~29試合が5球団ずつ、24試合が2球団だ。ちなみに、大阪近鉄バファローズは、近鉄バファローズ時代の1967年に土井正博が記録した、25試合連続安打が最も長い。東北楽天ゴールデンイーグルスでは、2009年4月~5月に草野大輔が21試合連続安打を記録し、球団最長となったが、同じ年の7月~8月に鉄平が24試合連続安打の新記録を樹立した。
どの球団も24試合以上だが、埼玉西武ライオンズの場合、24試合に到達する選手は、なかなか現れなかった。2015年に秋山翔吾(現・広島東洋カープ)が追い抜くまでは、西武ライオンズ時代の2人、1986年の石毛宏典と1999年の松井稼頭央による、23試合連続安打が最も長かった。秋山は、球団記録を一気に8試合も伸ばした。
もし、埼玉西武に続き、広島東洋でも、秋山が球団記録を塗り替えれば、2球団目となる。ただ、広島東洋の球団記録は、どこよりも長い。1979年に高橋慶彦が33試合連続安打を記録し、1971年に阪急ブレーブスの長池徳二が打ち立てた、日本プロ野球最長の32試合連続安打を上回った。
7月8日、秋山は、広島東洋の「3番・レフト」として、3年ぶりに日本プロ野球(一軍)の試合に出場し、1打席目は三振を喫したものの、2打席目と3打席目に続けてヒットを打った(4打席目は一塁ゴロ)。
なお、ストリークが30試合に達したのは、近本が日本プロ野球史上8人目。球団記録に名前のない2人は、1946年に31試合連続安打の野口二郎と、1977年に30試合連続安打の福本豊だ。彼らは、それぞれ、阪急軍と阪急ブレーブスで記録したので、球団記録としては、長池に次ぎ、オリックス・バファローズの2位と3位に位置する。
30試合以上の連続安打を記録した8人については、こちらで書いた。