各種調査から考察する、ブラック労働者な香りがする「11%の人々」
まー、結論から言いましょうか。日本人は生産性が低い。以上。ブラック企業が存在するのは色々な理由があるのですが、日本の場合の多くは、長く働かないと適正給与に届かないのです。
先日のOECDのデータが面白いので、ちょっとばかし紹介します。まずは、総務省の今年のデータを見てみましょう。
総務省の平成24年就業構造基本調査によれば、年間就業日数が200日以上働く人(会社役員を除く)について、週間就業時間60時間以上の人は、全体の11.2%(478万人、男390万人・女88万人)という結果に。
週60時間以上ということは、週5日勤務の1日12時間労働以上となります。現実的に考えれば、朝9時に出社し、退社するのは夜9時以降がほぼ毎日で、場合によっては最終電車(深夜0時前後)の直前まで勤務しているという実態だと推測されます。
なんかブラックな香りがしますね、日本全国の480万人(11%)の人たちって。
この中には「長時間労働なんて当たり前だろ?」みたいな、完全体のブラック労働戦士の方も多くおられるでしょうね。
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日本ではたらく何人が、週29時間勤務で年収470万円いっているのでしょうか。日本って、男性の平均年収が400後半くらいですよね?
日本では半分近くの人が月200時間以上(22日稼働で週45時間以上)働いており、倍近く働いて同じ給与水準……。
単純比較できないとはいえ、なんだかやるせなくなります。ところで、芸人の「やるせなす」さんはどこへ行ったのでしょうか。
「働く事」の費用対効果
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ふむふむ。政府がワークライフバランスに力を入れているというのも、原因の一つなのか。ふむふむ。ブラック企業の何が問題って、ハラセメントとかもあるけど、残業代が出ないとかのお金の話が多いですよね。
先日の厚生省のブラック企業電話相談でも、残業代未払いに関しての話が一番多かったですよね。ちなみに「賃金不払残業 556件(53.4%)」「長時間・過重労働 414件(39.7%)」「パワーハラスメント 163件(15.6%)」ということですので、相談者のほとんど(93%)は労働についてのご相談だったそうで……。
ビジネスパーソンとしてスキルアップするには、最低限の長時間労働はしょうがない気もします。「10000時間の法則」もあるし。しかし、誰もがエリートを目指し、スキルアップしていきたいと思っているわけではありません。
高給より重要な指標がある、ワークライフバランスによる労働の適正化を願うビジネスパーソンもいます。従業員に対するCSR(企業の社会的責任)ってここが重要なポイントなのかもしれませんね。
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