「子どもがいるから貯まらない」は間違い。「子どもがいても貯める人」がやめた”4つの習慣”
「子どもがいるから貯まらなくても仕方がない」とあきらめている人はいませんか。実は、子どもがいてもいなくても、貯める人はしっかり貯めています。
「お金を貯めている人」と聞くと、厳しい節約生活を送っているイメージを持つ人も多いのですが、しかし、実際には、無理なく楽しくお金を貯めている人も多いものです。
今回は、家計管理アドバイザーからみた「子どもがいても貯める人の生活習慣」をご紹介します。子どもがいてもお金を貯めたい人は、ぜひ参考にしてください。
1:ショッピングモールに行く回数を減らす
子どもがいても貯める人は、ショッピングモールには不用意に近づきません。なぜなら、ショッピングモールほど散財の原因になる場所はないと考えているからです。
子どもにせがまれてゲームセンターにお金を使い、バーゲンセールの誘惑に負けて不要な衣服まで買い込み、昼食のみならず3時のおやつまでしっかりお金を使うという生活を繰り返していると、お金はあっという間になくなります。
子どもがいても貯める人は、このようなことにならないよう、ショッピングモールに行く回数は多くても月に1回、行かない人では年に数回程度にとどめていることが多いものです。
代わりに、子どもがいても貯める人がよく行くのは、公園や図書館など、お金を使わずに楽しく過ごせる場所です。
もちろん、「ショッピングモールに行くのが悪い」ということではありません。お金を使う場所には「行かない」のではなく「時々行く」程度にとどめることをストレスなくお金を使わないコツにしている人が多いのです。
2:「面倒くさい」にお金を使うのをやめた
毎日、家事に育児に仕事にと忙しくしていると、「面倒くさい」にお金を払うことが自然と増えてしまうものです。
「今日は夕飯の支度をするのが面倒くさいから外食にしよう」「歩いて帰るのは面倒くさいからタクシーにしよう」「銀行まで行くのは面倒くさいからコンビニでお金をおろそう」など、目の前の面倒くさいを解消するためにお金を払うことも、時には息抜きとして必要でしょう。
しかし、あまりにその回数が増えてしまうと、それは「たまにの息抜き」ではなく、立派な「いつもの習慣」になってしまいます。
子どもがいても貯める人は、このような「面倒くさい」には、極力お金を使わないように気をつけている人が多く見られます。もちろん、無理をしてストレスをためながら我慢しているわけではありません。「手抜きをしたい時にはこんな簡単料理で済ませよう」など、あらかじめいくつかの簡単料理のレパートリーを考えておいたり、銀行の特典などを調べ、コンビニのATM手数料が無料になるようにしたり、ダラダラと面倒くさいにお金を支払うことがないよう、あらかじめ工夫し、対策しているのです。
3:将来の支出について見ないふりをするのをやめた
子どもがいても貯める人は、子どもが中学生になる時にはこれくらいの費用がかかる、高校生になるとこれくらいで、大学生になるとこれくらいといった将来の学費の試算を必ずと言っていいほどしています。学費が必要になる年齢になってから考えるのではなく、早い人では、子どもが産まれたと同時に試算を行う人もいるほどです。
そのために今いくら貯めなければならないかという明確なゴールがあるからお金を貯めることにも意欲を持てますし、子どもが小さいうちに塾や習い事を増やしすぎないように気をつけるなどの工夫をしています。
一方、子どもがいることでお金が貯められない人は、子どもにかかるお金の試算は子どもが大きくなるまでせず、本格的にお金が必要になる少し前から急に焦りだすという特徴があります。将来大きな支出があると分かっていても、具体的な金額などは「見ないふり」「知らないふり」でやり過ごそうとする人が多いのです。子どもが受験生になる頃に慌てて学費の工面をする方法を考え始めるなど、準備ができていないことで借金に頼らなくてはならなくなった人も多くいますので気をつけましょう。
4:忙しくしすぎるのをやめた
子どもがいると、塾や習い事の送迎なども多くなり、毎日忙しく過ごす人も多く見られます。子どもの用事で忙しくすることは、充実感もあり、楽しさを感じる人もいるでしょう。
しかし、忙しくなりすぎることで、自分がいくらの収入があり、いくらの支出があるかといった基本的な事さえ分からなくなってしまい、お金の使い方について振り返る暇もなくなると、「時間ができたら考えよう」とお金周りのことが後回しになりやすいものです。
一方、子どもがいても貯める人は、忙しいと言っても、最低限のお金の管理はできる程度の時間をやりくりする習慣ができているものです。
子どもの塾や習い事にも過熱しすぎず、一定の温度感を保って楽しんでいる人が多く見られます。心のゆとりまで失ってしまうと、思わぬお金のトラブルを引き起こしてしまうこともありますので、何事もほどほどにすることで、ストレスによる散財を防ぐことにつながります。
子どもがいてもお金は貯まる
子どもがいることでお金が貯まらないと感じる人は、いつの間にか子どもに関する支出が過剰になってしまっている可能性があります。
なかには収入を上げることで対応できる人もいますが、収入を上げても対処しきれないほど支出が増えてしまうと、のちのちは大切なお子さんに金銭的な苦労を掛けることにもつながります。
子どもがいても貯める人の習慣を参考に、無理なく楽しく取り組めることから始めてみてくださいね。