台風26号が発生へ。史上初の10月台風発生ゼロの記録は幻か?
台風の発生が急ブレーキ中
今夏は8月に24年ぶりとなる9個の台風が発生するなど、史上まれにみるハイペースで台風の発生が続きました。
9月に入ってからはそのペースがやや落ちましたが、それでも4個の台風が発生し、9月終了時点での台風発生数は25個で、平年18.4個を大きく上回っていました。
ところが、9月29日に発生した台風25号が日本列島へ北上した頃から南の海上は静かな状態となり、10月に入ってから未だ台風の発生は1個もありません。
まさに台風の発生が急ブレーキ状態となっています。
10月に台風発生がゼロならば史上初
きょう(21日)で10月下旬に入りましたが、10月上旬から中旬にかけて1個の台風も発生しなかった年は、1951年の統計開始以来、1958年、1976年、2000年の3回しかありません。
ですから今年の10月は18年ぶり4回目の珍しい状況となっています。
ちなみに、上記3回の年は、それぞれ10月下旬に入り、1958年には3個、1976年には1個、2000年には2個の台風が発生していますので、10月に台風が1個も発生しなかった年は1回もありません。
つまり、このまま10月に台風の発生が1個もなければ、それは史上初めてのこととなり、いわば史上まれにみる台風発生の大失速という状況になるかとも思われたのですが、どうやらそれは難しくなってきたようです。
台風26号が発生へ
静かだった南の海ですが、ここ数日、いくつか雲の塊が目立ってきていました。
そんな中、けさ9時、マーシャル諸島付近で熱帯低気圧が発生し、この熱帯低気圧が今後24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が気象庁からきょう午後4時過ぎに発表されました。
この熱帯低気圧以外、すぐに台風へと発達しそうな雲は見当たりませんので、発生すれば台風26号ということになるでしょう。
どうやら史上初となる10月の台風発生ゼロの記録は幻と消え去ってしまいそうです。
10月下旬でも油断ならず
10月も下旬になれば、一般的に本州付近での台風シーズンは終わりを告げている時期ですが、南の高気圧や上空の偏西風との兼ね合いにより、本州付近へ接近してくることが時々あります。
特に去年は超大型の台風21号が総選挙の行われていた10月22日から23日に日本列島を直撃し、大きな災害をもたらしました。
さらにその一週間後の10月末には台風22号が沖縄から本州付近へかなり接近しました。
また2013年には台風27号、2010年には台風14号がそれぞれ本州の南まで接近しています。
今後発生するであろう台風26号の進路予想にも、念のため、ご注意下さい。