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新作映画、自宅で1,000円鑑賞は応援したいがもうちょっとラインナップはどうにかならなかったのか

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
1000taku公式サイト。筆者キャプチャ

11月9日から、新作の映画を劇場と同じ1,000円という価格でインターネットを通じて自宅でも見られるようになる面白い試みが始まりました。

新作映画 劇場もネットも同料金で NHKニュース(2013/11/08)

今回の試みでは劇場の金額も1,000円と安く設定されているため通常の作品と比べることはできませんが、劇場の映画に1,800円を払うのは高いと感じているボクとしてはぜひ応援したい。

というわけで早速公式サイトを見に行ったのですが……。

1000taku【公式サイト】109CINEMAS映画&ネット配信 どこで見ても1,000円

なんですか、このラインナップは。

・ケンとメリー 雨あがりの夜空に

・風俗行ったら人生変わったwww

・TAP 完全なる飼育

・I am ICHIHASHI 逮捕されるまで

2ちゃんねるまとめサイトの記事タイトルを羅列しているわけではありません。映画のタイトルです。

4本ともほぼ109シネマズでしか放映されないミニシアター系。かろうじて『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』に竹中直人と北乃きいが主演していますが、この試みが成功するほどの話題性があるかと言われれば「ない」。

せっかくの新しい試みなのに、どうしてもっと売れるタイトル、分かりやすく言えばこれをきっかけに映画館が潰れてしまうほどのタイトルを持ってこなかったのか。それが残念でなりません。

映画館は映画を楽しむ環境にない

ボク個人としては、このインターネット配信、観たい映画であれば劇場と同じ1,800円でも払います。なぜなら、映画館で観る映画は高いからです。

大スクリーンは魅力的ですが、飲み物は高い。ひとりうるさい観客がいるだけで台無し。途中でトイレにも行けない。と、映画館は映画を観る環境としてはあまり良くありません。

だからこそ、どうしても観たい作品以外はDVDですますようになりました。観る機会は半年ほど遅れますが、落ち着いて観られるし、ほかのお客を気にせずポップコーンも食べられます。途中でトイレにも行き放題。そして値段は500円以下。

よっぽどの作品じゃないかぎり、DVDを選びますよ。

しかし、今回のネット配信であればDVDと同じ環境で観られます。何より、一緒に観る人がいても値段は増えないわけですから、複数人で観る場合はむしろ劇場より安くつきます(といっても実際は不公平感からビッグタイトルでも配信価格は同価格帯になると思いますが)。

そんなわけでこの1000takuの試み自体は応援したいのです。次回のラインナップを楽しみにしています。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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