歩きスマホが原因で電車にはねられて亡くなった事例まとめ。回避できる死亡事故です #専門家のまとめ
「開かずの踏切」として知られる横浜市鶴見区にある生見尾踏切で、スマホを見ていた男性が待機場所と勘違いして線路内で立ち止まり、電車にはねられ亡くなるという事故が9月29日に起きました。
同踏切では今年4月にも、ほぼ同じ場所に立っていた男性が電車にはねられて亡くなる事故が起きていたと報じられています。
それ以外にもあるのか? 歩きスマホが原因で亡くなったとみられる電車事故をまとめました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
今回は電車とスマホに絞ってまとめましたが、スマホを使っていることが原因で使用者が亡くなる事故は世界各国で多数起きています。
よく報じられるのは「SNSで映える自撮りを撮ろうとして危険な場所に行き、事故で亡くなる」事例です。できるだけきれいな景色を撮ろうとして、崖に気づかなかったり、転んだりして落下死する事故です。
こうした事例では自ら危険な場所に行っているため防ぐことは難しいですが、今回まとめた電車の死亡事故はいずれも通常であれば危険のない日常のなかで起きており、注意していれば防げたはずの事故です。
歩きスマホをしている人に対して「歩きスマホをやめましょう」と呼びかけてものれんに腕押しだと思いますが、踏切などの事故に遭う恐れがある場所では少しだけ、歩きスマホをやめてみてはどうでしょうか?
ちなみにこうした「注意」はユーザーだけがするのではなく、業界からも行われています。
例えば2023年11月には全国の鉄道事業者やドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの共同で実施され、駅構内や電車内などに啓発ポスターが貼られる「やめましょう、歩きスマホ。」キャンペーンが実施されました。
しかし、結果として歩きスマホはまだまだ続いており、今回の事故も起きてしまっています。
渡る前と、渡っている途中。少しスマホから目を離して周りに意識を向けたとしても、時間はあわせて5秒もかからないと思います。日頃から歩きスマホをしている人は、まずは踏切周りだけでも気をつけるようにしてみてください。