ノーベル平和賞発表まであとすぐ
ノーベル平和賞の発表まであと約90分。オスロにあるノーベル平和委員会にはすでに報道陣が集まっている。昨夜から現地では報道機関が平和賞の予想リストを大きく展開。オスロ国際平和研究所(PRIO)発表による予想が海外では注目を集めがちだが、地元で情報ネットワークがあるノルウェー国営放送局や民放テレビTV2からの情報は信用性が高いことで有名だ。受賞者発表直前に、情報が漏れて、この2社は事前スプークをすることも多い。ノルウェー首相や外務省関係者は数時間前には受賞者の名前を把握している。
公式発表は現地時間の11時だが、委員会の建物前にはすでに現地の記者が張り付き、関係者から何かを聞き出す事ができないか待ち受けていた。
国営放送局の報道によると、ドイツ首相を有力視する難民問題のほかに、原爆関連が有力候補に挙がっている。予想記事のタイトルは、「平和賞は法王の貢献か、それとも核兵器との戦いにおくられるか?」となっている。核兵器廃絶キャンペーン(ICAN)、 国際反核法律家協会(IALANA)の名前ともに、被爆証言活動家のサーロー節子さんの名前もある、憲法9条の話題はでていない。TV2の予想候補リストでは日本関連の名前は挙がっていない。