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ノーベル平和賞発表まであとすぐ

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員
平和賞が発表される委員会会場 Photo:Asaki Abumi

ノーベル平和賞の発表まであと約90分。オスロにあるノーベル平和委員会にはすでに報道陣が集まっている。昨夜から現地では報道機関が平和賞の予想リストを大きく展開。オスロ国際平和研究所(PRIO)発表による予想が海外では注目を集めがちだが、地元で情報ネットワークがあるノルウェー国営放送局や民放テレビTV2からの情報は信用性が高いことで有名だ。受賞者発表直前に、情報が漏れて、この2社は事前スプークをすることも多い。ノルウェー首相や外務省関係者は数時間前には受賞者の名前を把握している。

公式発表は現地時間の11時だが、委員会の建物前にはすでに現地の記者が張り付き、関係者から何かを聞き出す事ができないか待ち受けていた。

国営放送局の報道によると、ドイツ首相を有力視する難民問題のほかに、原爆関連が有力候補に挙がっている。予想記事のタイトルは、「平和賞は法王の貢献か、それとも核兵器との戦いにおくられるか?」となっている。核兵器廃絶キャンペーン(ICAN)、 国際反核法律家協会(IALANA)の名前ともに、被爆証言活動家のサーロー節子さんの名前もある、憲法9条の話題はでていない。TV2の予想候補リストでは日本関連の名前は挙がっていない。

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信15年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。ノルウェー国際報道協会 理事会役員。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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