ハワイ・カウアイ島で1,200ミリの雨 アメリカ記録の可能性も
「ガーデン・アイランド」の異名を持つハワイのカウアイ島は、島の97%が手つかずの森林や山地で占められ、至るところに滝が点在する、自然豊かな緑の楽園です。それはつまり、雨がたくさん降る場所であることを示すのですが、今月中旬に降った雨量が、アメリカ史上最大であった可能性が出てきました。
カウアイ島北部の豪雨災害
カウアイ島北部では4月14日から15日にかけて記録的な豪雨が降り、大規模な土砂崩れや洪水が多発しました。多数の家屋が損壊または冠水し、約300人がヘリやボートで救出されるなど記録的大災害となりました。ハワイ州知事は緊急宣言を発令したほどです。しかし幸いにも死亡した人はいなかったもようです。
アメリカ記録の可能性
いったいどれほど多くの雨が降ったのでしょうか。
米気象局によると、北部のワイパで降った雨量は24時間で1,262ミリにも及んだということです。
これまでのアメリカにおける24時間雨量の記録は、1979年7月テキサス州アルビンに降った1,092ミリ、またハワイ州全体の記録は、1956年1月にカウアイ島北部で降った965ミリです。もし今回の記録が正式に認定されれば、アメリカ記録となります。
世界一雨の多いカウアイ島
ところで、カウアイ島の中央に位置するワイアレアレ山は年間通して雨が多く、一年で350日も雨が降る、世界一雨の多い場所としてギネスブックにも載っています。1982年の一年間には、なんと17,300 ミリもの雨が降ったこともあるのです。これは東京の年間降水量の10倍に当たります。