梅雨明けは見通し立たず?来週は低温の可能性も
梅雨明けのような晴れは一旦終わり
東京は7月上旬に6日間の真夏日を記録し、平均気温も25.5℃(平年23.6℃)と高く、日照時間も56.7時間(平年39.3時間)とまるで梅雨が明けたような10日間となりました。
しかし、晴天と暑さをもたらした夏の太平洋高気圧の勢力は次第に衰退する見込みで、東京でも今後は梅雨空の日が多くなりそうです。
しかも最新の計算では衰退した太平洋高気圧が来週にかけても戻ってくる気配がなく、最新の計算をもとに考えると梅雨明けは7月下旬以降に大きくずれ込む可能性も出てきた状況です。
太平洋高気圧は張り出さず
上図はコンピュータが予想した上空5500メートル付近の主に今週と来週の平均的な予想気圧配置です。
赤い丸を付けた日本付近には網掛け部が広がっていますが、これは平年より高気圧の張り出しが弱いことをあらわしています。つまり、来週にかけて、本州付近には南から太平洋高気圧があまり強く張り出してこないことをあらわしているのです。
もしこのような状況になるとすれば、東~西日本の梅雨明けは来週にかけて、見通しが立たないということになってしまいます。
さらに来週は低温の可能性も
来週は夏の太平洋高気圧とは全く性質が異なるオホーツク海高気圧が日本付近に張り出してくる可能性があります。
これはオホーツク海方面で強まる高気圧のことで、日本付近に北から冷涼な北東風を送り込むため、顕著な梅雨寒や冷夏をもたらすことがあります。
今の予想では来週初め海の日の頃に関東付近へも張り出し、数日間低温をもたらす可能性もあります。
この計算を取り込んでか、けさ発表された東京の17日(日)~23日(土)にかけての一週間の平均気温の予想では、平年より気温が低くなる可能性は48%で最も高くなっています。
このように最新の計算では少なくとも向こう10日間程度は梅雨明けの気配はなく、さらに来週は関東から北の太平洋側を中心に低温となる可能性がみてとれますが、今後気象庁の発表する最新の週間予報や異常天候早期警戒情報、1か月予報などで状況を確認するようになさって下さい。