鳴尾浜での紅白戦、岡崎選手がとどめの満塁弾!
きのう3日、鳴尾浜では紅白戦が行われました。夏までは打者10人だった紅白戦が9月には9人ずつになり、今回は8人ずつ。故障者もいますけど、いつも必ず見ている顔がいなくて…何とも複雑な心境です。おまけに曇り空から小雨がパラパラ。と思いきや!なんと途中からどんどん晴れてきて、暑いのなんの。お天気まで複雑ですねえ。
新井良選手が復帰して、白組の4番DHで出場。よって白組は守備が足りないため、紅組の柴田選手、一二三選手、中谷選手が打順の回らない時に交代で守っています。また、きのうは“筒井球審”ではなく、NPBの審判員の方が2人来られていました。ボールボーイ役は相変わらず終始ニコニコと楽しげな秋山投手と、田面投手。試合は、三者凡退のイニングが3回もあった先攻の紅組が9安打6点、三者凡退は最終回だけだった白組が7安打0点です。
なお腰の張りで別メニューになっている横田選手が、元気に走る姿を見せてくれました。室内では打撃練習を初めているそうで「大丈夫です!もう打ってますよ。ティーです、ティー」と笑顔。はいはい、ティーバッティングをやっているんですね。フェニックスリーグ、楽しみにしていますよ。
《紅白戦》10月3日 (鳴尾浜)
紅組 100 000 5 =6
白組 000 000 0 =0 ※7回まで
◆バッテリー
【紅組】榎田-筒井-渡辺-山本 / 清水‐岡崎(4回~)
【白組】二神-建山-岩貞-島本 / 小宮山-小豆畑(5回~)
◆本塁打 紅組:岡崎 満塁(島本)
◆二塁打 紅組:陽川 白組:原口
◆打撃(打-安-点/三振-四死球/盗塁/失策)
【先攻・紅組】打者8人
1]中:柴田 ( 4-3-0 / 0-0 / 1 / 0 )
2]二:黒瀬 ( 4-1-0 / 0-0 / 0 / 0 )
3]二:陽川 ( 3-1-2 / 0-0 / 0 / 0 )
4]三:森田 ( 3-1-0 / 0-1 / 0 / 0 )
5]右:中谷 ( 3-0-0 / 1-1 / 0 / 0 )
6]一捕:岡崎 ( 4-2-4 / 0-0 / 0 / 0 )
7]捕一:清水 ( 4-1-0 / 1-0 / 0 / 0 )
8]左:一二三 ( 4-0-0 / 1-0 / 0 / 0 )
【後攻・白組】打者8人
1]中:田上 ( 4-1-0 / 1-0 / 0 / 0 )
2]遊:西田 ( 3-1-0 / 0-1 / 0 / 0 )
3]二:北條 ( 2-0-0 / 1-2 / 0 / 1 )
4]指:新井良 ( 3-2-0 / 0-0 / 0 / 0 )
5]右:狩野 ( 3-0-0 / 1-0 / 0 / 0 )
6]三:原口 ( 3-2-0 / 0-0 / 0 / 0 )
7]捕一:小宮山 ( 3-1-0 / 0-0 / 0 / 0 )
8]一捕:小豆畑 ( 3-0-0 / 2-0 / 0 / 0 )
※左:一二三、中谷、柴田が交互に
◆投手(安打-三振-四死球/失-自) 最速キロ
【紅組】
榎田 2回 28球 ( 2-2-1 / 0-0 ) 136
筒井 1回 22球 ( 1-1-1 / 0-0 ) 140
渡辺 2回 36球 ( 3-1-1 / 0-0 ) 140
山本 2回 24球 ( 1-1-0 / 0-0 ) 142
【白組】
二神 2回 24球 ( 3-0-0 / 1-1 ) 137
建山 1回 17球 ( 0-0-0 / 0-0 ) 142
岩貞 2回 25球 ( 3-1-0 / 0-0 ) 146
島本 2回 42球 ( 3-2-2 / 5-5 ) 140
陽川が2打点、岡崎は満塁弾
まず紅組の攻撃。1回は柴田がピッチャー二神への内野安打、黒瀬の中前打で無死一、三塁として陽川が右犠飛。森田も右前打で続きましたが、この回は1点のみ。2回は三者凡退です。3回も建山に対し三者凡退。ここは先頭・黒瀬の三ゴロを原口が捕ってナイススロー。2死後に森田の強い一ゴロを小豆畑が捕った…と思ってベースを踏みに行きかけたら、ボールは残ったまま。セカンド北條が捕りカバーの建山へトスしてアウトという内容。
4回は岩貞から岡崎が左前打、清水はピッチャー内野安打(岩貞の手元を直撃!グラブだったようで大事には至らず)などで2死一、二塁として柴田が右前打を放ったものの岡崎は本塁憤死。5回は2死から森田が北條のエラーで出ただけでした。6回は三者凡退に抑えられた島本に対し、7回は柴田が左前打して1死後に盗塁成功。陽川が右越えのタイムリー二塁打を放ちます。そのあと連続四球で1死満塁となり、岡崎が左中間へ満塁ホームラン!計6点です。
後攻・白組は1回、榎田から田上が中前打するも清水に盗塁を刺され、1死後に北條が四球で出ただけ。2回は1死から原口が右越え二塁打、小宮山の中飛で三塁まで進みますが小豆畑は見逃し三振。3回は筒井に対し、西田の四球と新井良のショート内野安打(中途半端な打球で黒瀬も捕ってから微妙な送球、岡崎の捕球も微妙。新井良が自らセーフのジェスチャー)で2死一、二塁。狩野の遊ゴロで二塁封殺となった新井良はまたセーフと手を広げますが…これは完全にアウトでした。
ついで渡辺から、4回は原口が中前打したものの併殺打など3人で終了。5回は1死から“らしい”左前打で出た西田が岡崎に盗塁を刺され、9球粘って北條が四球を選び、新井良も左前打を放ちますが得点なし。6回は山本から1死後に小宮山が中前打するも併殺。7回は唯一の三者凡退で試合終了です。
準備OK? 新井良太
腰痛で離脱していた新井良選手が実戦に復帰。二度の“セーフ”アピールだけでなく、岡崎選手の満塁ホームランの際にはベースを回ってくる4選手に「早く来い!ほら!」とベンチ前から大きな声。ハイタッチもパワフルでした。さらに最後は自分の前の北條選手が倒れてスリーアウトなのに、そのまま打席へ。もしかして、よくある“あと1人”かなと思ったら新井良選手が勝手に行ったようで(笑)。審判も戸惑っていましたね。
久々の実戦には「普通じゃないですか」、痛みは「気にならなかった」とのこと。内野ゴロも全力で走れたと言います。シートノックを受けて「外野の感じは、ま、普通です」という感想。フェニックスリーグに出場して、クライマックス・シリーズへ?「じゃないですかね。僕はしっかり準備するだけ。あとは上のかたに判断してもらいます」と話していました。元気印の良太選手がCSで見られそうですね。
陽川は「逆方向を意識して」
満塁ホームランの岡崎選手には「いやいや、僕はいいでしょう」と穏やかに固辞されたんですが、打ったのは?「真っすぐです」、完璧な当たり?「はい」と笑顔でした。またウエートルームへ向かう黒瀬選手が、歩き辛そうだったので尋ねたら「自打球が当たって」と。左足の甲なので表向きにはわからないですね。「はい。地味に痛いです」と苦笑い。本当に痛そうでしたよ。お大事に。
先制の犠飛と最終回にタイムリー二塁打の陽川選手。「二塁打は感じよかったですけど、ライトが前へ来ていたので定位置だったら捕られていると思います」。右犠飛、右飛、右飛、右二塁打とすべて逆方向の打球でしたね。「きょうは、体を開かずにセンターより右という意識で臨んだんです。どの球に対しても最近、開き気味振ってしまう傾向があったので。フェニックス中も意識してやっていきたい」
2安打の原口選手は「きょうのヒットは2本ともよかったですよ。フェニックスでいっぱい打って残らないと!それで秋季キャンプ行って、1軍キャンプ行かないと」と意欲的。ただし「まだわからないですよ」と言います。たとえフェニックスに行ったとしても、来年が確約されたわけではないということでしょうか。だからこそ「ガンガン打って来ますよ」と力を込める原口選手でした。
フォークも使える!山本
投手陣は今回も、真っすぐと変化球を2種類までという“球種限定”だったそうです。2イニングを投げて1安打無失点の山本投手は「いい形でできました。新しい球も試してみた」と納得の様子です。新しい球とは、前に「練習中。まだ見せないですよ~」と言っていたフォーク。「自分の中でよくなってきたので。北條の時にいい球を投げられました」。最後の打者、北條選手を一直に打ち取った123キロですね。
「チェンジアップ以外に落ちる球が欲しかったので試していたところです。1軍に上がるためには、そういう球を身につけた方がいいかなと。時にイメージしているピッチャーはいません。自分でいろいろ考えて。きょうは、あの1球だけです。バットへし折りましたね(笑)。平田監督にはフォークもよかった、使えると。それに真っすぐの軌道もいいと言われました」
島本投手は「きょうは何もないですよ」と浮かない表情。結果は関係なく何かを試していたのかと聞いたら「いろいろ試していましたが、抑えようとは思っていたので」と。そりゃそうですよね。「真っすぐを多めには投げましたね。ホームランも真っすぐです。甘かった…です」。島本投手も、原口選手と同じく「来年があるか、まだわかりません」と言います。とにかくフェニックスリーグへ行くこと。そこからですね。
そのフェニックスリーグは6日に開幕します。阪神はやはりCSに向けての調整で6日と7日は1軍レギュラー陣が出場予定とのこと。よってファームは6日と7日に鳴尾浜で練習して移動、8日からの参戦になるみたいです。8日、9日あたりは1軍の選手が何人か残るような話も聞きました。参加メンバーが発表されたらお伝えしたいところなんですけど、阪神っていつも未発表ですね。なお、あす5日は自主練習ですので、スタンドは閉まっています。ご注意ください。
ことしのファーム日本一は?
最後に、きょう宮崎で行われているファーム日本選手権のスタメンです。イースタン首位打者の高濱選手は3番ですね。そしてソフトバンクは東浜投手が先発しています。
【ロッテ】 【ソフトバンク】
1:中] 加藤 翔平 1:遊] 牧原 大成
2:三] 大嶺 翔太 2:二] 高田 知季
3:遊] 高濱 卓也 3:左] 塚田 正義
4:右] 清田 育宏 4:右] 江川 智晶
5:指] 井上 晴哉 5:指] 李 杜軒
6:一] 青松 敬鎔 6:一] 猪本 健太郎
7:左] 神戸 拓光 7:三] 亀澤 恭平
8:捕] 吉田 裕太 8:中] 安田 圭佑
9:二] 角 晃多 9:捕] 山下 斐紹
投] 黒沢 翔太 投] 東浜 巨
最終戦でリリーフ登板して、同僚の飯田投手や阪神の秋山投手に並ぶ9勝を挙げて最多勝となった東浜投手。「狙って獲ったものではなく、獲らせていただいたという感じですねえ。そういう展開なら、きょうは中継ぎでいくと言われていました。その計らいに感謝です」。いつもの柔らかな笑顔です。ちなみに秋山投手は「予想していましたよ」とクールな反応。ラストの先発登板で、最高の内容を見せて9勝に追いついた秋山投手も、最終戦でキッチリ2イニングを抑えて並んだ東浜投手も、本当に素晴らしい。来年のプロ野球コンベンションでは、揃って1軍の表彰式で出会えるといいですね。
東浜投手は、このファーム日本選手権に向けて「ウエスタンリーグの代表として、優勝できるように」との抱負を語ってくれました。そして「まだまだ終わらないので、勝って次への弾みになれば」とクライマックスシリーズ、日本シリーズへと気持ちは向かっているようです。