WBAがオーダーした4団体統一戦
11月15日にWBAが、女子スーパーフェザー級の4団体統一戦を促す声明を出した。WBA王座に就く崔賢美と、WBC/IBF/WBOチャンピオンであるアリシア・バウンガードナーとの統一戦を行うよう、30日以内に合意に至るよう話し合え、と通達したのだ。
両選手ともマッチルーム社とプロモーション契約を結んでいるため、実現に障壁は見当たらない。
28歳のバウンガードナーは13勝(7KO)1敗。去る10月15日にWBC王者としてリングに上がり、IBF/WBOのベルトを持つミケラ・メイヤーを2-1の判定で下して3冠を達成した。
オハイオ州生まれで、あのトーマス・ハーンズが育ったミシガン州デトロイトでトレーニングを重ねるバウンガードナーは、2021年11月13日に世界王座に就いて以来、波に乗っている。
20勝(5KO)無敗1分けのWBA王者、崔は2階級制覇中の32歳のコリアン。北朝鮮で生まれた彼女は、家族で大韓民国に逃げ果せたハードな過去を持つ。
天空ツバサ、風神ライカ、水谷智佳、藤原芽子ら日本人選手を踏み台にしてきた選手である。大韓民国以外のリングに上がった経験は1度きり。2020年に米国、フロリダ州ハリウッドのリングで判定勝ちを収めている。
女子ボクシング界では最も注目を集めそうな一戦だ。マッチルームが興行をどのように仕掛けるかが見物である。