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【ゲーム依存】小学生が勉強嫌いにならない1日のゲーム時間数とは?知らないと不登校の原因にも

赤田太郎の仕事に役立つ心理学常葉大学(静岡県)准教授 博士(教育学)公認心理師臨床心理士
親は子どもがゲームをやりすぎていつも心配

みなさんこんにちは。仕事に役立つ心理学の赤田太郎です。

普段は大学教員として心理学の教育や研究を行い、また学校や企業でのカウンセリングなどの実践から、You Tubeインスタでこころの健康の大切さをSNSで発信しています。よろしければフォローをお願いします。

毎日、子どもがゲームを時間通りにやめないので「やめなさい」といつも怒っていませんか?

ゲームのやり過ぎによって、子どもにはどのような影響があるのでしょうか。今回の記事では、小学生が勉強嫌いにならないためのゲームの時間数とその対策についてお話ししたいと思います。

ゲーム依存とは?

はじめにゲーム依存とは、どういう状態なのでしょうか?実は、ゲーム依存にも病名があり、インターネットゲーム障害(IGD)と呼ばれています。以下の項目に5つ以上当てはまる時に該当するとされています(DSM-5)。

  1. ゲームに夢中になっている
  2. ゲームを注意された時、イライラして暴言や暴力が出る
  3. ゲームをする時間が増えている
  4. ゲームを止めようと思っても止められない
  5. ゲーム以外のことに関心がない
  6. ゲームをしすぎると悪いと分かっていても続けてしまう
  7. ゲームをしていることについて嘘をついたことがある
  8. 嫌なことを忘れるためにゲームをしてしまう
  9. ゲームによって遅刻や欠席をしたり、友人を失ったことがある

いくつ当てはまりましたでしょうか。お子さまと一緒にチェックしてみてください。

もし、かなりの数が当てはまる場合は、深刻な状態ですので、専門家に相談してください。ただ、多くの人は2〜3個は普通に当てはまると思います。これが増えていくことを避けることが必要です。

ゲームの時間による生活習慣への影響

それでは、ゲーム時間による生活習慣への影響について、明らかになっていることについてご覧ください(増田ら,2023)。

◯ゲームが1時間以下
以下の項目と関連は見られない(問題なし)
◯ゲームが1時間以上2時間以下
寝付きが悪くなる、昼間に眠気がする、22時以降に寝る、ベッドでゲームをする、勉強嫌いが増える
◯2時間以上3時間以下
朝食を取らない、勉強嫌いがより増える、だるくてやる気がない・イライラする(4〜6年)
◯3時間以上
運動をしない、勉強嫌いがさらに増える、ゲームのせいで学校を休む

つまりゲームを1時間以上をしていると、何かしらの生活上の悪影響が生まれ、その時間が増えることで、より深刻度が増していくことがお分かりいただけると思います。

勉強嫌いにさせないゲームの時間とは

この結果では、学年が上がるにつれて勉強が嫌いと答えた割合が増えていき、高学年になると、実に4割以上にも上ぼるとのことです。そして、就寝時間が遅い子どもほど、ゲーム時間が長く、勉強が嫌いと答えた割合が高いわけです。

一方で、21時までに寝ている子どもが勉強嫌いの割合は2割程度しかいませんでした。

つまり、子どもを勉強嫌いにしないためには、ゲームの時間は1日あたり1時間までにして、就寝時間は21時までに寝ることにすればとよいといえます。

ゲームのやり過ぎは危険

そして、ゲーム時間が3時間以上になると、学校を休むことと関連があり、不登校の原因につながる可能性が認められています。私自身が不登校の支援をしていても、多くの子どもがゲームを1日中している状況に出くわします。また、運動がどうしても少なくなるので、体重が増加する子どもが多いです。そして、深刻な場合は昼夜逆転し、睡眠に影響が出てきます。ここで言えることは、ベットでゲームをすることは、絶対避けたほうがよいといえるでしょう。

ゲームにはルールを

子どもがゲームをすること自体は、何も悪くありません。日ごろのストレスを発散することもできますし、友だちとそのゲームのことでコミュニケーションを広げることもできます。

ですが、ゲームをやりすぎることによって、これほどの悪影響があることを自覚し、子どもとの間で、お互いに納得できるルールを設定することが大切と言えるでしょう。

記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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また次の記事でお会いしましょう!

常葉大学(静岡県)准教授 博士(教育学)公認心理師臨床心理士

常葉大学(浜松)健康プロデュース学部心身マネジメント学科/常葉大学大学院健康科学研究科臨床心理学専攻 准教授。立命館大学/武庫川女子大学・大学院非常勤講師。働く人と家庭のメンタルヘルス・ストレス・トラウマが専門。働くみなさんにこころの健康の大切さを伝えるために、誰でもわかりやすい心理学をYouTube・Instagramで発信しています。

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