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ラグビー日本代表 6月のメンバー33名発表!初選手は松田ら5人。FB五郎丸の代役は松島、笹倉、野口?

斉藤健仁スポーツライター
ARCの活躍が認められて内田(右)、中村(中)は引き続き選出(撮影:斉藤健仁)

5月30日、日本ラグビー協会は、6 月に行うカナダ代表戦(カナダ・B.C.Place Stadium)および「リポビタンDチャレンジカップ 2016」スコットランド代表戦(豊田スタジアム、味の素スタジアム)へ向けたメンバー33 名とバックアップメンバー8 名を発表した(※カナダ遠征メンバー25名ほどは決まり次第発表される)。

国内合宿にスポットコーチとして箕内拓郎(NTTドコモ)が参加することも発表された。コーチ陣は、すでに報道されている通り、サンウルブズを指導するがスタッフが中心となり、マーク・ハメット氏がヘッドコーチ代行を務める。

◆6月日本代表スケジュール

6月12日(日)7:00(日本時間) vs カナダ代表(バンクーバー・B.C.Place Stadium)

6月18日(土)19:20 vs スコットランド代表(愛知・豊田スタジアム)

6月25日(土)19:20 vs スコットランド代表(東京・味の素スタジアム)

◆2015年ワールドカップメンバーが軸に

今回の33名メンバーを見ると、FLリーチ マイケル(東芝/チーフス)、FB五郎丸歩(ヤマハ発動機/レッズ)が負傷のため、参加しないが 、2015年のラグビーワールドカップに出場した31人中16人が選出されており、チームの軸となるだろう。トップリーグのオフ期間に、イングランドでもプレーしていたPR畠山健介、NO8アマナキ・レレィ・マフィの2人も選出された。

またサンウルブズのメンバーも15人選出(※うち7人はワールドカップメンバーも兼ねている)され、アジアラグビーチャンピオンシップ(ARC)から、サンウルブズにも同時に選出されていた選手が3人、ARCから日本代表として戦い、6月も引き続いて日本代表に選出されたのは6人(LO小瀧尚弘、谷田部洸太郎、FL山本浩輝、SH内田啓介、SO/CTB中村亮土、WTB児玉健太郎)だった。

初選出の選手は5人で、FL細田佳也、SH茂野海人、CTB/WTBパエア ミフィポセチWTB/FB笹倉康誉と4人がサンウルブズのメンバーだった。なお2015年ワールドカップの日本代表、サンウルブズ、ARCの日本代表のいずれにも選出されていない選手から、今回のメンバーに入ったのはSO松田力也のみだった(CTBティム・ベネットはARCのスコッドに選出されたが、試合には出場していない)。

FLリーチが再びキャプテンになるだろうと推測されていたが、ケガで6月の日本代表には不参加のため、キャプテンは後ほど発表されるという。またFB五郎丸も、リーチ同様にケガのため参加しないが、その代役にはサンウルブズの笹倉康誉、レベルズでもプレーしている松島幸太朗、ARCでFBを務めた野口竜司らが予想されている。

■6月の日本代表メンバー33名

★2015年ワールドカップメンバー

☆サンウルブズメンバー

※ARCのスコッドに入ったメンバー

FW17名

PR三上 正貴(東芝、東海大出身、32キャップ)★☆

PR稲垣 啓太(パナソニック、関東学院大出身、10キャップ)★☆

PR畠山 健介(サントリー、早稲田大出身、72キャップ)★

PR垣永 真之介(サントリー、早稲田大出身、6キャップ)☆

HO堀江 翔太(パナソニック、帝京大出身、42キャップ)★☆

HO木津 武士(神戸製鋼、東海大出身、41キャップ)★☆

HO森 太志(東芝、帝京大出身、2キャップ)☆※

LO大野 均(東芝、日本大出身、96キャップ)★☆

LO宇佐美 和彦(キヤノン、立命館大出身、9キャップ)☆※

LO小瀧 尚弘(東芝、帝京大出身、4キャップ)※

LO谷田部 洸太郎(パナソニック、国士舘大出身、4キャップ)※

FL細田 佳也(NEC、日本大出身、0キャップ)☆

FL山本 浩輝(東芝、筑波大出身、4キャップ)※

FL安藤 泰洋(トヨタ自動車、関東学院大出身、1キャップ)☆※

FL/NO8ツイ ヘンドリック(サントリー/レッズ、帝京大出身、36キャップ)★

NO8ホラニ 龍コリニアシ(パナソニック、埼玉工業大出身、44キャップ)★

NO8アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズ、花園大出身、7キャップ)★

BK:16 名

SH田中 史朗(パナソニック/ハイランダーズ、京産大出身、53キャップ)★

SH内田 啓介(パナソニック、筑波大出身、16キャップ)※

SH茂野 海人(NEC、大東文化大出身、0キャップ)☆

SO小野 晃征(サントリー、クライストチャーチボーイズ高校[NZ]出身、32キャップ)★

SO/CTB田村 優(NEC、明治大出身、35キャップ)★☆

SO/CTB中村 亮土(サントリー、帝京大出身、8キャップ)※

SO松田 力也(帝京大4 年、伏見工出身、0キャップ)

CTB立川 理道(クボタ、天理大出身、43キャップ)★☆

CTBマレ・サウ(ヤマハ発動機/ブルーズ、タンガロア高校[NZ]出身、26キャップ)★

CTBティム・ベネット(キヤノン、ペナントヒルズ高校[AUS]出身、2キャップ)※

CTB/WTBパエア ミフィポセチ(NTTドコモ、埼玉工業大出身、0キャップ)☆

WTB児玉 健太郎(パナソニック、慶應義塾大出身、4キャップ)※

WTBカーン・ヘスケス(宗像サニックス、オタゴ大学[NZ]出身、14キャップ)★

WTB/FB笹倉 康誉(パナソニック、関東学院大出身、0キャップ)☆

WTB/FB松島 幸太朗(サントリー/レベルズ、桐蔭学園高出身、16キャップ)★

FB野口 竜司(東海大3年、東海大仰星高出身、4キャップ)※

■バックアップメンバー:8 名

PR浅原 拓真(東芝、法政大出身、5キャップ)☆

PR具 智元(拓殖大4年、日本文理大付属校出身、0キャップ)☆

LO伊藤 鐘史(神戸製鋼、京都産業大出身、36キャップ)★

FL金 正奎(NTTコミュニケーションズ、早稲田大出身、3キャップ)※

FL/NO8堀江 恭佑(ヤマハ発動機、明治大出身、2キャップ)

SH矢富 勇毅(ヤマハ発動機、早稲田大出身、16キャップ)☆

SO/FB山中 亮平(神戸製鋼、早稲田大出身、6キャップ)☆※

WTB山下 一(豊田自動織機、筑波大出身、2キャップ)☆※

■薫田真広ディレクター・オブ・ラグビー コメント

「今回のメンバーは、ラグビーワールドカップ 2015 に参加した選手、サンウルブズの選手を中心に選出しました。リーチ マイケル、五郎丸歩をはじめ怪我やコンディションにより招集できない選手もいましたが、スコットランド代表とのテストマッチ初勝利、そして日本ラグビーの新たな歴史を飾るにふさわしいメンバーだと思います。

日本で行われるラグビーワールドカップ 2019 に向けて、若い選手には数多くの国際試合の経験をすることで、一層成長してくれることを期待しています。選手たちへの熱いご声援を宜しくお願いいたします。

ホセア・サウマキ選手につきましては、カナダ代表戦、『リポビタン D チャレンジカップ 2016』のスコットランド代表戦に出場できるように、ワールドラグビーと交渉を続けてきましたが、今回は日本代表選手としての資格を得ることが出来ませんでした。最終メンバーの 33 名に選出できなかったことは大変残念ではありますが、サウマキ選手が日本代表に必要な戦力であることに変わりはありません。少しでも早く日本代表選手の資格が取得できるように、今後もワールドラグビーと交渉を続けていきます」

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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