東京五輪PR中止やイベント中止よりも、満員電車を中止せよ!
KNNポール神田です。
イベント中止が相次いでいる…。このまま行くと、これだけ用意した東京五輪さえも危うくなりそうな空気だ…。いや、『イベント自粛』のムードが空気感染しているといっても過言ではないだろう…。
■五輪関連&イベントが続々と中止…
新型肺炎は、日本の雨季となり湿度が高まると収まるだろう…という希望的な推測コメントはよく聞くことができる。しかし、実際に収まればよいが、本当に収まらなかった場合は一体どうなるのだろうか?現在でも大型イベントが続々と中止となっている。そして、この状況はメディアを通じて海外にも伝わり続けている…。『ダイアモンドプリンセス号』のエピデミックぶりは世界でも報道され続けている。
2020年02月19日(水)モンゴルのアーチェリー代表チームは、東京オリンピックに向けて愛知県岡崎市で行う予定だった強化キャンプを中止
2020年02月21日(金)『スペシャルオリンピックス日本』の冬季大会中止
2020年02月23日(日)『天皇誕生日』一般参賀中止
2020年02月24日(月)『ビヨンドスタジアム2020』中止
2020年02月28日(金)『ボッチャ国際大会』中止
2020年03月01日(日)『東京マラソン2020』一般ランナー参加中止
■来月、3月12日からはじまる聖火リレーのスケジュール
そして、来月からは、聖火リレーイベントがはじまる?
2020年03月12日(木)ギリシャ古代オリンピア市聖火採火式
2020年03月19日(木)ギリシャアテネ市にて聖火引継式
2020年03月20日(金)宮城県:航空自衛隊松島基地に到着。
2020年03月26日(木)東京2020オリンピック聖火リレースタート 〜2020年07月24日(金)まで
■東京五輪イベントだけではない…全てのイベントやコンサートも自粛ムードが怖い
新型肺炎を受けて、大規模なイベントだけでもなく中小のイベントまでも影響を受けている。いや、問題はいつまでこの自粛を続けるのかだ…。今から31年前の1989年の昭和天皇のご崩御の時に似ている。東日本震災の時の節電ムードにも近い。日本は極めて、協調的であり、横並びを愛する国民性だ。誰かが自粛を辞めない限り、同調圧力も強い。しかし、これはイベントだけではなく、結婚式やパーティーそして、葬儀、受験にいたるまで。そのうち外出にまで自粛しかねない。
■そもそもなぜ?イベント開催を自粛するのか?
加藤厚生労働大臣は、イベントの開催はあくまでも主催者判断という…。
しかし、主催者の大半は、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、たくさんの人が集まるイベント中止を検討している…という。いや、それは違うだろう?この段階で万一、感染者が出した場合の主催者リスクを考慮してではないだろうか?そして、その空気がどれだけイベントやコンサートの経済活動を停滞させているのか?そんなイベントを中止するよりも、毎日数百万人が濃厚接触を重ねていこっちのほうがもっと危ないのではないか?
■イベントよりも、濃厚接触の満員電車
イベントやコンサートなどの興行をいくら中止しても、意味はないと筆者は考えている。むしろ、毎朝の満員電車で半径1メートル以内に10数人が詰め込まれている状況のほうが、濃厚接触による感染のリスクが高い。
イベントを中止するよりも、満員電車を中止したほうが良い。
むしろ、午前中のラッシュ時の電車を自粛するくらいの大英断を考えるべきだ。電車が止まったらどうする?他の代替手段で会社へ行けるのか?そもそも、会社に行く必要がどれだけあるのかを考える必要性がある。そんな事を言われてもと反応される方も多いだろうが、一度考えてみてほしい。イベント主催者同様、これは経営者の判断次第なのだ。
■テレワークが当たり前になる社会へ
首都直下巨大地震の確率が、東京46%横浜78%埼玉51%と発表されている。当然、原発リスクも高まるだろう。そして、このような新型肺炎感染リスクとこの国はリスクだらけだ。だからこそ、『テレワーク』や『リモートワーク』が当たり前にならなくては何もできない。
『テレワーク』といっても、ハードウェアはソフトウェアは、コストをかけずに安価に調達できるようになっている。重要なのは、何をどこまでやるかと、今、どこまで実施できるかだ。
まずは、試験的にでも導入しはじめなければならない。もしくはテレワークのない会社には行かないという選択肢もあるだろう。自分の命を守るためにだ。
テレワークが当たり前になることによっての経済効果もあるが、自然災害リスクからのBCP(事業継続計画)として法律で義務づけたほうが、防災・減災の国土強靭化対策になるだろう。