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HSPの具体的な性格傾向とは?刺激との上手な付き合い方について伝授

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「人といると疲れる」「気を遣い過ぎて疲れる」「ストレスが体調に出やすい」など、普段から悩むことはありませんか?

HSP気質を持つ多くの方は、このような悩みに日々振り回されて、心身ともにクタクタというこがしばしばあるようです。

HSPとは外部からの刺激を他の人より敏感に受け取ってしまう「感受性の高い」人のことを指します。

小さな変化や刺激に反応しやすく、それが気になり疲れてしまったり、小さなことで驚いたり感動したりなど、五感が休まることはありません。

主な特性としては①小さな環境変化に気づきやすい②疲れやすく影響を受けやすい③共感しやすい④物事を深く考えるなどがあげられます。

もしかしたら、自分もHSPかも…?と思った方のために、今回はHSPの性格傾向について解説していきたいと思います。

HSPには4種類のタイプがある?

HSPは内向的で対人関係が苦手というイメージを持つ方も多いかと思いますが、実は外向的で好奇心旺盛なHSPもいるのだとか。

同じHSPでも、それぞれ4つの異なるタイプがあると言われています。

・HSP

内向的で繊細、敏感な気質を持ち、慎重に考えて行動する傾向があります。

感受性が高く、人との交流はあまり好みません。

・HSS型HSP

内向的ですが、刺激を求める傾向があります。

感受性は高く、興味があることには没頭するのですが、人との交流はあまり好みません。

・HSE

外向的ですが、刺激は求めない傾向にあります。

人との交流を好み、共感や協調性の中で活躍します。

・HSS型HSE

外向的で刺激を求める傾向があります。

好奇心が強く、人との関りを積極的に求めますが、疲れ果ててしまうこともあります。

HSPの性格傾向は?

HSPが繊細で敏感な気質を持つタイプの人だということはわかったけれど、具体的にはどのような性格傾向があるのか知りたいという方も多いかと思います。

そこでHSPの主な性格について以下のようにまとめてみました。

・他人の気分に左右される

・痛みにとても敏感

・忙しい日々が続くと一人になりたくなる

・明るい光や大きな音、心地悪い肌触りなどが苦手

・想像力が豊かで空想にふけりやすい

・とても良心的

・すぐにびっくりしてしまう

・マルチタスクが苦手で、混乱してしまう

・ミスをしたり忘れ物をしたりしないよう、いつも気を付けている

・生活に変化があると混乱しやすい

・動揺するような状況を避けることを、普段から心がけている

・競争が苦手で実力が発揮できないことがある

いかがでしょうか?

当てはまる項目が多いほど、HSP気質を備えていると言えます。

特に当てはまらなかった方も、普段から気を付けたり、感じたりすることが多いHSPは気苦労が多く大変だと思われたのではないでしょうか。

刺激レベルは人によって違う

HSPは人が大勢いる場で、疲れやすい傾向があります。

おそらく、その場の情報量が多いことが影響しているものと思われますが、HSPは次のようなことを瞬時で考えてしまうクセがあるかと思います。

・雰囲気はどうか?
・自分はどのように振舞えば良いか?
・ここにいる人は何を感じているのだろう?
・照明や音、空調等は快適な状態か?
・これからどのようなことが起こるのだろう…
・困ったことが起こったらどうしよう…

など、HSPは無意識の内にこのような些細なことに反応し、深く考えてしまう傾向があります。

他人にとっては何でもない刺激が、HSPにとっては強すぎるため、どうしても疲れやすくなってしまうのです。

表情、声のトーン、話し方や内容、仕草…など、人は情報の塊です。

家族や友人など、どんなに親しい間柄の人でも、ずっと一緒にいては、刺激を受け過ぎて疲れ果ててしまいます。

適度な刺激レベルを保つためにはHSPは一人でゆっくりと休める時間が必要です。

特に気を遣う場や苦手な相手と接した時などは、心ゆくまで一人の時間を取り、感じ過ぎた刺激を流し、神経を休めることで自分らしい穏やかさや明るさを取り戻すことができます。

刺激の予防方法とは?

日常の中で、さまざまなことに刺激を受けやすいHSPですが、ちょっとした工夫やアイテムを取り入れることでしんどいと感じることを少なくすることができます。

五感別に紹介したいと思いますので、参考にしてみてください。

<視覚>

・サングラスをして強い光をブロックする

・伊達メガネをかけて、見え過ぎを防止する

<聴覚>

・耳栓をして大きな音が直接聞こえないようにする

・イヤホンで心地よい音楽を聴く

<嗅覚>

・マスクをする

・やさしい香りのハンドクリームで癒される

・匂いが苦手な方は無香料の柔軟剤を使用する

<味覚>

・刺激の強い食べ物は避ける

・添加物の少ない食べ物を選ぶ

<触覚>

・心地よい素材のものを身に付ける

・肌の露出を減らす

まとめ

今回はHSPの具体的な性格傾向と刺激の関係性について触れる内容としました。

HSPにも色んなタイプがありますので、自分の傾向を見極め、自分に合うやり方で、刺激を遠ざけたり、心地よいと思うものを取り入れたりするなど上手に付き合っていくことが求められます。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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