Yahoo!ニュース

イ・ヨンギュが突然トレード志願のハンファ 控え外野手が適時打放つもリード守れず<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
タイムリーを放った外野手のキム・ミンハ(写真:ハンファイーグルス)

17日の韓国KBOリーグのオープン戦は全5試合が行われました。

(関連記事:卒業旅行シーズンにドームで8試合 オープン戦日程発表

ハンファ生命イーグルスパークで行われたハンファイーグルスロッテジャイアンツの試合は、ハンファが1-4で3点を追う8回裏、相手の暴投、ボークなどで3点を挙げ同点とすると、途中から外野の守備に入ったキム・ミンハ選手が左中間へ勝ち越しタイムリー。さらに1点を追加したハンファはこの回5点を挙げ、6-4と逆転に成功しました。

しかしハンファは9回表の守りで1死から5連打を喫して4失点。6-8で敗れました。

ハンファはキャンプイン直前にFA残留したイ・ヨンギュ外野手(33)が、オープン戦を前にした今月11日、球団にトレードを志願。さらにハン・ヨンドク監督との面談を経て、15日のオープン戦出場後は戦列を離れている状況です。

ハンファからの移籍を希望しているイ・ヨンギュ(写真:ストライク・ゾーン)
ハンファからの移籍を希望しているイ・ヨンギュ(写真:ストライク・ゾーン)

これまで数々の国際大会に韓国代表として出場し、活躍を見せたイ・ヨンギュ選手。昨季はセンターを守り、主に1番または2番打者として134試合に出場、打率2割9分3厘、1本塁打、36打点、30盗塁という成績でした。

ハンファ球団はイ・ヨンギュ選手が移籍を要望した背景を明らかにしていませんが、今季予定されている「9番レフト」という起用法に対しての不満が原因と見られています。

(関連記事:お手本は秋山翔吾? ハンファ田辺徳雄コーチの下で一軍目指す25歳

以下が17日の5試合の結果です。

◇3月17日(日)のオープン戦

・キウム 1- 3 トゥサン(コチョク)

 勝:チャン ウォンジュン

 敗:ヤン ギヒョン

・KT 1- 3 SK(スウォン)

 勝:イ スンジン

 敗:ソン ドンヒョン

・ハンファ 6- 8 ロッテ(テジョン)

 勝:オ ヒョンテク

 敗:ソン ウンボム

・サムスン 5- 7 LG(テグ)

 勝:チン ヘス

 敗:キム シヒョン

・KIA 6- 5 NC(クァンジュ)

 勝:ターナー

 敗:ルチンスキー

⇒ 2019年 韓国プロ野球オープン戦日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可と、スポーツ朝鮮からの記事協力を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事