【富田林市】昨年訪問した中野古城跡が、岸本記念自然緑地公園になったので、どう変わったのか見てきました
以前、地図に中野古城と書かれた場所を発見して、実際にそこに行きここでレポートさせていただきました。しかし、その中野古城が今年の4月に岸本記念自然緑地公園という名前になったことを知りました。
広報とんだばやしの5月号に、岸本記念自然公園の紹介があります。
また富田林市の公式ページ(外部リンク)によると、楠木氏の出城との伝承があることで中野古城と呼ばれていた場所に最近まで5名の地権者がいましたが、2021年に富田林市に寄贈されたとのこと。
つまり1年ほど前に訪問した時は、すでにこの場所は富田林市が所有していたことになるんですね。
元地権者の中には大阪大学特任教授で富田林市の名誉市民でもある岸本忠三さんがおられますが、この方は富田林生まれで免疫学の世界的権威と呼ばれる医学博士。第14代大阪大学総長を務めたほどの方なんだそうです。
岸本さんは、大部分を所有していた土地の寄贈だけでなく、公園整備費用と約10年間の管理費の寄付までされたというのです。だから公園名に岸本の名前がついているんですね。
ということで、その岸本記念自然緑地公園に行ってみましょう。
昨年はまだ公園として整備している途中だったようなので、入口もあいまいになっていましたが、
このように、入口も入りやすくなっています。
3月に新たに設置された公園の説明です。これによると2009年から少しずつ整備が行われていたのですね。
さらに、竹林の中にはヒメボタルやカブトムシの生息地で、カモやホトトギスの飛来地でもあるそうです。
住宅地や工場地帯に挟まれた場所に残った自然で、それを公園にしたことは非常に有意義なんだというのがわかります。
10年以上も前から少しづつ整備されていたので、昨年の段階でも散策はできました。しかし改めて公園になると、さらに散策しやすくなっていました。
例えば、上に向かう階段に手すりがついています。
昨年は階段はあったので、手すりが無くても上がれましたが、やはり手すりがあると登りやすさが全然違いますね。
手すりだけでなく階段の部分もしっかりと整備されています。
階段の上のほうはどうなっているのでしょう。
竹林の広場のようになっています。自然の良さを生かしすというコンセプトの公園なので、見た目は手つかずの竹林という感じですね。
竹林をまっすぐに歩いていくと、
高台の住宅地に向かう出口です。
また昨年の記憶では左側の道を歩くと、下りになっている道があったはず。
下りの道です。昨年はこういう道でした。そのまま下ってまっすぐ歩くと入り口に戻ります。
ところが、公園になってからはコンクリートで固められています。前の道は足場が悪いなと思っていたので、これは散歩しやすいですね。
これは公園の外に出てからの撮影しましたが、コンクリートの坂に一羽の鳥がいました。
そういえば昨年はこの金柵もなかったように記憶しています。
微妙に広くて深みのある水路がすぐ横にあったので気になっていましたが、金柵ができたことで安心して散策できそうです。
では、入口からまっすぐの道、階段を上らないほうはどうなっているでしょうか?
竹林が続く道が続いています。
平日昼間も静かでしたが、これが夕暮れや早朝だと幻想的な雰囲気になるのでしょうか?あたかも京都嵯峨野の竹林の道のように。
竹を使ったなにかを見つけました。これは暗くなると赤いものが光るようになっているのでしょうか?
昨年の段階ではそういったものはありませんでした。公園になることでいろいろ手が加えられているんですね。
そのまま歩くと出口が見えてきました。
車止めになっていますが、ここからも入って来れますね。
最初の入り口に戻りました。
というわけで中野古城跡と呼ばれていたところが岸本記念自然緑地公園となってから散策してみました。
基本は同じですが、階段の手すりやコンクリートの坂道など昨年とは見違えるほど歩きやすくなっています。
場所はここです。駅から少し離れているのが難点ですが、工場地帯と住宅地の間にポツリとある自然スポットです。近くに来る機会があればぜひ散策してみましょう。
岸本自然記念緑地公園(中野古城改)
住所:大阪府富田林市中野町2の7
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩20分、近鉄喜志駅から徒歩21分
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