教育委員会「体育館のエアコンは電気代が2500円かかるから使用しないで」はデマ。箕面市長が否定
教育委員会が「体育館のエアコンは電気代がかかるから使用しないで」と通達したとのツイートが今週末から拡散していますが、「事実ではない」と箕面(みのお)市の倉田市長が21日に否定しました。つまり、デマでした。
ツイートの発信者はアカウントを削除
問題のツイートは7月18日に行われたもので、
という内容でした。
ツイートの前日には小学生1年生の児童が熱中症で死亡したとの報道もあり、このツイートはあっという間に3万RT(リツイート)以上拡散される事態となりました。
また、発信者の前後のツイートからこの通達がされたのは箕面市の小学校であると推測できたため、箕面市の教育委員会への批判も起きました。
箕面市長が「事実はありません」と否定ツイート
しかし、7月21日になって箕面市の倉田哲郎市長が問題のツイートの内容を否定。
エアコンをいつ使うかは一定の目安を示して小中学校に委ねており、市の教育委員会が「2500円の電気代がかかるから使用しないで」と通知した事実はないとツイートしました。
この否定ツイートが出たあと、問題のツイートの発信者はTwitterのアカウントを削除。ツイートが事実であれば削除する必要はなく、嘘であったためアカウントごと消して追求から逃げたのだと考えられます。
学校教育でのエアコン利用ルールではない
また、倉田市長は「エアコンの電気代2,500円に関係する通知はある」ものの、学校教育でのエアコン利用ルールではないとも明かしています。
関係する通知はスポーツクラブなど地域の団体が、学校の体育館を借りてエアコンを使用するときに利用団体にそのエアコンの電気代を負担して貰うものであり、その金額が中学校の体育館で2500円であるとのことです。
問題のツイートの発信者は、この通知を利用してデマを拡散したものと思われます。
デマツイート3万RTに対し事実ツイートは1千RT
今回は市長自らが否定したことにより「デマである」との情報を多くの人が受け取ることができましたが、問題はデマのツイートが3万RTされたのに対し、それを否定する事実のツイートは1千RTと拡散されないことです。
もちろんこれは現時点のRT数であるため、今後2千、3千と拡散が広がっていくとは思いますが、それでもデマツイートを超えることは難しいでしょう。
この記事をここまで読んでくださった方は、よければデマを否定する倉田市長のツイートをRTして、デマの訂正にご協力ください。