3時間の授業のために1週間かけて準備。相変わらず仕事ができない私です~おみおじリポート(143)~
いま一番実現したいことが結婚ならば、海外に行っている場合ではありません
※2023年4月12日追記。江川さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
「江川さんがいま一番にやりたいことは何でしょうか。結婚? それとも、ラテンアメリカで日本語を教えること? もし結婚ならばオネットでもう一度お手伝いしますし、可愛くてコミュニケーション能力も高い江川さんなら1年以内に結婚できると思います。海外に行っている場合じゃありませんよ!」
根本的な質問が得意なマチコ先生がいつもより語気強めに話しています。その相手は、昨年もオネットに入っていた関西在住の江川葉子さん(仮名、34歳)です。南米で働いた経験もある日本語教師で、オネット終了後もマチコ先生と交流を続けていたようです。
「いまは仕事一色なので婚活はできていません。平日は9時~17時で入力のアルバイトに行っています。週に1回ですが、夜中にオンラインで南米の生徒10人に日本語を教えていて、その準備に1週間かけているので暇な時間がほとんどないんです。たった3時間の授業のために、『ああするべきか、こうするべきか』と考え込んでしまいます」
昨年は「働くことは嫌いじゃないけれど、苦手」だと話していた江川さんに対し、マチコ先生は「働いてちゃんとした自分になったら、それに見合った相手に愛される」とアドバイス。素直かつ不器用な江川さんは国内でも「仕事一色」の生活に入り、再びラテンアメリカへ日本語教師として赴くことを決意。見事に採用され、ビザが下りたら来年の1月から赴任する予定とのこと。
違うだろ~!と冒頭のようにマチコ先生が全力でツッコミを入れたところ、江川さんは目が覚めたような顔になり、「結婚したいです。年内に相手が見つかったら、海外行きはキャンセルします」と返答。あと2カ月弱の勝負ですね!
相手の年齢や見た目にはこだわりがありません。田舎が好きなので全国どこでも住めます
「本当はめっちゃ結婚したいです。独身のままだと人として成長しない気がするし、実家は1日も早く出たいと思っています。子どもはできたら嬉しいけれど、結婚相手次第です。私は相手の年齢や見た目にはこだわりがありません。都会よりも田舎のほうが好きなので、全国どこでも住めます。のんびりしている私にイライラしない人ならば、ぜひお会いしてみたいです」
堰を切ったように結婚願望を口にする江川さん。姉と弟はすでに結婚して実家を出ています。江川さんは「私は本当に変わり者」というコンプレックスのような自意識があり、結婚をあきらめかけていたそうです。
「マッチングアプリなどもやっていません。あれはもっと一般的な人たちが出会う場だと思っているからです」
世の中にはもっと変わり者でも結婚している人はたくさんいます。江川さんの場合は、自分と同類でなければ理解し合えないと思い込んでいるところが唯一の問題だと思います。
例えば、前回は関東在住の高嶋真一さんとお見合いしてもらいました。オンラインで何度か話をしたそうです。しかし、見るからにしっかりしていてバリバリ働いている高嶋さんとは「のんびりと好き勝手に生きている私とはライフスタイルがまったく合わない」と感じたと江川さんは振り返ります。
高嶋さんは職業柄もあって初対面の人に対してはバリッとした印象を与えます。でも、記事にもあるように彼には素朴さもあり、特に生活面では穏やかでささやかな幸せを求めていることが明らかです。「とにかく居心地のいい家庭を作りたい」という江川さんとは補完関係になれそうだと僕とマチコ先生は感じていました。
もっとはっきり言えば、江川さんと同じようなタイプの男性とでは家庭生活は成り立ちにくいと思います。自分の意味不明な行動力や不器用さを面白いと思ってくれるような堅実かつ賢い男性も視野に入れてはいかがでしょうか。良き補完関係が得られると思います。
水みたいな空気みたいな関係の夫婦が理想。いつでも帰って来たいような家を作りたい
父親は単身赴任中で、今は関西の実家で母親と2人暮らしをしている江川さん。母子の関係性は「普通」だと笑います。
「母はアクティブな人で何事もはっきりしていてモジモジ悩んだりしません。根暗でインドアな私とは性格が合わないんだと思います」
江川さんは「母親と同じようなタイプの人とは新しい家庭を作れない」と感じているのかもしれません。しかし、血のつながっている同性の親と、赤の他人から始まる配偶者は別物です。相手からも「自分にないものを持っている」と喜ばれることがあるかもしれません。
「私は『~しなければならない』が世の中からなくなればいいと思っています。少なくとも自分たちの家庭ではプレッシャーみたいなものはなくしたいです。水みたいな空気みたいな関係の夫婦になって、いつでも帰って来たいような家を作りたいな」
ちょっと青臭いけれど純粋な家庭観でいいな、と僕も思います。そんな江川さんの婚活は「自分だけで判断しない」がキーワードです。これは江川さんに限った話ではありません。30歳を超えたら不得意なことを得意にすることは難しいと知りましょう。パートナー選びもその一つ。苦手だという自覚があるならば、信頼できる先達の忠告を聞くべきです。
幸いなことに彼女は僕たちと信頼関係があるので、今後誰かとお見合いする際はマチコ先生と密に連絡を取り合うことが必須ですね。できれば婚姻届を提出するまでお世話してもらってください。それだけ守ってくれれば、江川さんは数カ月以内に良きご縁を結べると確信しています。
※文中の受けオネット会員は仮名です。江川さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。