円安がMacを直撃 新MacBook Airは16万円超
アップルが「M2」プロセッサーを搭載した新しいMacBook Airを発表しました。性能向上や薄型化が目立つ一方で、価格は円安を反映したとみられ、大幅に上昇。ほかにもMac関連製品が一斉に値上げされました。
新MacBook Airは16万4800円から
新しいMacBook Airはデザインを一新。特徴だったくさび形から2枚の板を重ねたような形状になりました。縦方向に広がった画面とノッチを含めて、見た目は14インチMacBook Proに近い印象です。
その性能向上や薄型化もさることながら、最も注目が集まるのは価格でしょう。標準的な構成では税込16万4800円と、前モデルの11万5280円から大幅に高くなりました。
新MacBook Airは米国でも999から1199ドルに値上がりしています(なお米国では税抜価格)。しかし米国での値上げ幅は200ドルであるのに対し、日本では約5万円も高くなっています。
背景には為替レートの影響がありそうです。税抜で比較すると「1199ドル」が「14万9818円」であることから、単純計算では1ドル=約125円で換算できます。
6月7日現在、1ドル=132円に迫っていることに比べるとやや控えめですが、アップルが価格を決めるのは発表の数ヶ月前とみられるので、これは妥当なところでしょう。
とはいえ、MacBook Airといえば10万円ちょっとで買えるイメージがあったことを考えると、これからMacを買う人にとってはかなりハードルが上がった印象があります。
M2は出たものの、M1搭載のMacBook Airも十分におすすめできるモデルです。しかし米国では999ドルの据え置き価格で販売が続くのに対し、日本では前モデルから約2万円値上げされ、13万4800円となっています。
ほかにも、多くのMac関連製品の価格が改定されました。安価にM1環境が手に入る「Mac mini」は、7万9800円から9万2800円に。「24インチiMac」は17万4800円から、「14インチMacBook Pro」は27万4800円からと、いずれも値上げされています。
iPhoneやiPadの価格はどうなる?
アップルの決算では、為替変動が日本での売上に影響を与えていることが言及されていました。新製品の値上げは想定の範囲内といえますが、やはり既存製品の値上げも避けられなかったようです。
今回の価格改定はMac関連のみとなり、買取価格に注目が集まったiPhone、iPadなどほかのアップル製品の価格は変わっていません。
ただ、次に何が起きるかは想像できてしまいます。為替レートが大きく円高方向に動かない限り、新製品の発表時に関連製品の価格も同時に改定される可能性があります。
最近、筆者も個人的に使っているiPad Proを最新モデルに買い換えました。いらないものを無理に買う必要はありませんが、もし迷っているなら値上げされる前に確保しておいたほうが良さそうです。