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CSファイナルステージの逆転劇。阪神は5年前と同じ相手。当時を知るのは福留ら4人

宇根夏樹ベースボール・ライター
福留孝介/シカゴ・カブス時代 Aug 15, 2010(写真:ロイター/アフロ)

 10月9日から、CSファイナルステージが始まる。

 これまでに行われた24シリーズ(2007~18年)のうち、79.2%に当たる19シリーズは、リーグ優勝した球団が制している。レギュラーシーズンで最も強かったことは別としても、やはり、1勝のアドバンテージを持っているのは大きい。

 一方、リーグ2位あるいは3位の日本シリーズ進出は、20.8%の5度だ。今年、その可能性を持つ福岡ソフトバンクホークス(パ2位)と阪神タイガース(セ3位)は、いずれも過去にCSファイナルステージでリーグ優勝球団を倒したことがある。

筆者作成
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 福岡ソフトバンクは昨年、阪神は5年前の2014年がそうだ。両球団とも、今年のCSファイナルステージで、その時と同じ相手と対戦する。福岡ソフトバンクは、2年続けて埼玉西武ライオンズと当たる。阪神のCSファイナルステージ進出は、5年前に読売ジャイアンツを破って以来だ。

 今年のCSファーストステージに出場した阪神の26人中、福留孝介鳥谷敬上本博紀能見篤史の4人は、2014年のCSファイナルステージを経験している。野手3人のうち、そのシリーズでホームランを打ったのは福留だけだが、他の2人も打点を挙げ、第4戦に先発した能見は5回2失点で勝利投手となった。

 もちろん、現在の読売にも、5年前のCSファイナルステージに出場した選手はいる。こちらは、阿部慎之助亀井善行坂本勇人小林誠司スコット・マシソン澤村拓一高木京介の7人。亀井はシリーズ2本塁打、阿部と坂本はそれぞれ1本塁打を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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